読書感想:「オリヴィエ少年の物語」シリーズ
ロベール・サバティエの「オリヴィエ少年の物語」3部作を読み終わりました。
『ラバ通りの人びと』(福音館書店)
『三つのミント・キャンディー』(福音館書店)
『ソーグのひと夏』(福音館書店)
作者について
1923年、パリに生まれる。幼くして両親を失い、労働のかたわら勉学に励む青春期を送った。第二次大戦中は対独レジスタンスに参加。戦後、文学者として出発し、多くの詩集と小説のほか9巻に及ぶ『フランス詩史』、『死の辞典』などを著している。アカデミー・ゴンクール会員。パリ在住。
引用元:『ソーグのひと夏』(福音館書店)より
内容紹介
1作目『ラバ通りの人びと』では、オリヴィエ少年が母を亡くしたところから話がスタートします。
父を早くに亡くし、オリヴィエは小間物屋を営む母と二人、ラバ通りで幸せに暮らしていました。
そんなある日のこと、母が急死し、彼はみなしごになってしまいます。
近所に住む母のいとこ夫妻・ジャンとエロディーの部屋に預けられることになったオリヴィエ。
夫妻はオリヴィエにとても親切にしてくれましたが、若すぎる二人であるがゆえに、このままオリヴィエを手元に置いておくことに対する不安も抱いていました。
そうとは知らずにオリヴィエはラバ通りで様々な大人たちや仲間たちとの触れ合いを通し、活気あふれる下町の暮らしの中で、オリヴィエの心は少しずつ癒やされていくのでした。
やがて、裕福な伯父夫婦に正式に引き取られることになったオリヴィエ。
しかし、それはあまりにも突然にジャンの口から告げられ、オリヴィエは何の心の準備もできないまま伯父の車に乗せられ、ラバ通りを離れるところで1作目は終わります。
2作目『三つのミント・キャンディー』では、伯父宅で目を覚ますシーンからスタートします。
伯父アンリはとても裕福だけど無口でつかみどころがなく、伯母ヴィクトリアはどこか冷たく厳格で近寄りがたい雰囲気がありました。
そして従兄マルソーや、その弟ジャミ、伯父宅に住み込みで働く二人の女中。
新たな人間関係にはじめは戸惑いつつも、オリヴィエは自分なりのやり方で伯父一家と向き合っていきます。
そうするうちに、やがて伯父夫婦の本当のやさしさを知るようになるのでした。
一方で、従兄マルソーから絶対に口外するなと約束させられた秘密に対し、その重さに耐えかねてオリヴィエは信頼する女中の一人に秘密を漏らしてしまいました。
これを知ったマルソーから激しい怒りの感情をぶつけられ、オリヴィエはある悲しい決心をします。
しかし、この出来事があったことで、かえって伯父一家との絆は深まりました。
マルソー、ジャミ、そしてオリヴィエ――3人の息子たちのためにアンリ伯父がミント・キャンディーを購入するところで2作目は終わります。
3作目『ソーグのひと夏』では、夏のバカンスを利用して両親の故郷であるソーグ村を訪れます。そこにはオリヴィエの祖父母が住んでいるのでした。
パリとは違う田舎での暮らし――ここには豊かな大自然があり、昔ながらの生活を守りながらも逞しく生きる素朴な人びととの出会いがありました。そして淡い恋心も経験しました。
同時に、両親についての秘密を明かされ、押し潰されそうな悲しみを味わうことにもなりました。
しかし、ここでの暮らしは確かにオリヴィエの心を癒し、また必ず戻ってくると約束して、オリヴィエはパリに戻っていきました。ここで物語は終了します。
感想
全編を通して、オリヴィエが身を寄せた先の人びとがことごとく良い人たちだったというところがまずすごく安心しました。
1作目でも2作目でも、意地悪な家主、その子どもたちからの嫌がらせに耐える地獄のような日々・・・みたいな、よくありがちな展開を勝手に想像していたんです(笑)
この作品はそんな私の想像を見事に裏切ってくれて、あぁオリヴィエ良い人たちに恵まれて良かったねぇと心からほっとしました。
2作目でオリヴィエが手探りながらも伯父一家との信頼関係を徐々に築いていく様子は、かなり丁寧に描かれていると思います。
ヴィクトリア伯母については一見すると冷たい人のように思えますが、厳格さの中にもやさしさがあります。
彼女が厳格な態度を取るのにはきちんとした理由があり、それが語られたときには「なるほどなぁ」と納得でした。
3作目のソーグでの暮らしについては、ザ・田舎といったイメージそのままの素朴な生活風景が描かれています。
牛の出産の瞬間に立ち会ってオロオロしたり、ヒルに吸い付かれてオリヴィエが騒いでいるのに周囲の女性たちはまるで動じなかったり、いかにも都会から田舎に来た少年という感じが伝わってきてとても面白かったです。
あと、オリヴィエ少年はとにかく読書が大好きで、これには非常に好感が持てました。
本の世界に没頭するオリヴィエの姿が、自分と少し重なって見えたからかもしれません。
彼が読書にのめり込むようになった理由についてもきちんと物語の中で触れられています。
様々な文学作品も実名で登場するので、こういった作中の作品を読むのも今後楽しみです。
1冊あたり400ページ超えでおまけに3部作ということで、児童文学というにはかなりボリューミーな気がしています。
加えて図書館への返却期限が今日までだったので、読みきれるかどうか不安でした。
が、それは無用な心配だったようで、一度読み始めたらもうそのままラストまで一気に読み進められました。
感動するというよりも、オリヴィエの人間的成長を近くで見守っているような感覚ですかね。
中国と私~番外編~
中国と私⑤の記事で烏龍茶についてちょこっと書いたら、烏龍茶のCMをいろいろ思い出しました。
なので今日は番外編ということで、サントリー烏龍茶の懐かしのCMあれこれについて語ってみようと思います。
↓↓↓↓噂の烏龍茶の記事はこちらです。良かったらどうぞ♪♪
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2005年にサントリー烏龍茶のCMソングを集めたアルバムが発売されまして、私も購入しました。(烏龍歌集 [チャイ] サントリーウーロン茶CMソングコレクション)
今回はその中からいくつかご紹介します。動画はyou tubeから拝借いたしました。
はじめに断っておくと、一つの楽曲に対していろんなパターンのCMがあるので、下記で紹介したものがすべてではありません。
興味のある方はぜひ他のバージョンも探してみてください♪♪
それでは、聴けば聴くほどにハマる美しい中国語の世界を、じっくりとご堪能あれ。
一発目は、『結婚しようよ '93』。原曲は、吉田拓郎さんの『結婚しようよ』です。
結婚する二人が家族と集まって写真を撮る――そんな場面にピッタリな、ゆったりとしたメロディが心に残る一曲です。
続いては、『鱒 '96』。原曲はシューベルト作曲のクラシック音楽で、学校の音楽の授業で習った方もいらっしゃるかと。
クラシック音楽としての流れるような美しさはそのままに、思わず頬が緩んでしまうストーリーにほっこりします。
続いては、『上海ブギウギ [東京ブギウギ]'02』。タイトルにもある通り、原曲は1947年に発表(翌年1月にレコード発売)された『東京ブギウギ』です。
特徴的なリズムで、一度聴くとなかなか頭から離れません。これは耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
続いては、『太湖船 '95』。日本人がイメージする中国っぽい曲、といったところでしょうか。中国の民謡とのことで、どこか懐かしく、哀愁を感じる美しい楽曲です。
続いては、日本人なら誰もがご存知の『鉄腕アトム '97』。アニメでは躍動感にあふれた元気なイメージがありますが、こちらはもう少しポップな印象。
「空をこえて」快適な旅を届けるために奮闘する客室乗務員さんたちの働く姿が印象的です。
続いては、『MEMORY '91』。こちらはインストゥルメンタルです。ささくれた心にも不思議とスーッと入ってくる、癒しの一曲です。
懐かしいCM サントリー SUNTORY 「ウーロン茶」 - YouTube
続いては、『遥かなる武夷山 '90』。中国悠久の歴史がそのまま目の前に現われてくるかのような、壮大なスケールの楽曲です。
サントリー 烏龍茶 舞踏学校編 1990-91 - YouTube
最後は、『茶林 '00』。もともとはスコットランド民謡です。日本では『故郷の空』という名で親しまれているので、こちらの楽曲名だとピンと来る方もいるかもしれません。横断歩道の信号機の音としても使われていましたね!
このアルバムに収録されている中で私が一番好きなやつです。
必死でCM動画を探したんですけどなかなか見つからず・・・静止画のフルVer.でお楽しみください。
いかがでしたでしょうか?
普段聴き慣れている音楽でも、別の言語で聴いてみると全然違った印象になるのが音楽の面白いところですよね。
中国語は発音にハッキリと抑揚があるのが特徴です。いわゆる四声というやつですね。
このことからも、中国語というのはもともとが音楽的なことばなのかなと私は思っています。
興味のある方は、日本語版と中国語版とで聴き比べをしてみるのも面白いかもしれません。
・・・おまけ。
同じく、サントリーから黒烏龍茶のCMです。
こんなポップな役員会があったら、ついつい参加したくなってしまうかもしれません(笑)
黒烏龍茶CM2006-03「役員火鍋会」篇 - YouTube
学びたいことはたくさんある
学びたいことって、たくさんありますよね。数えだすともう本当にキリがないです。
前回と同様に今回もまた三つほど厳選しましたので、今日はそれについて書こうと思います。
メイクについて
私がきちんとメイクをするようになったのはここ数年の話です。
以前はメイクとかめんどくさくて絶対したくないと思っていたし、スキンケアとかもどうでも良いと思っているような人間でした。
そんな私がなぜ急にメイクに目覚めたのか。
美容系YouTuberさんの動画を観ること自体は好きで、いろんな方の動画漁りをよくしていました。
様々なコスメを使って楽しそうにメイクしている様子を観て、いつしか自分もこんなふうにメイクしてみたいなと思うようになりました。
そして2年前、動画を観たそのままの勢いで、人生で初めてクリスマスコフレを購入しました。
JILLSTUARTの『ロイヤル&アーバンプリンセスコレクション』というやつです。
これがもうめっっっちゃくちゃ可愛くて・・・持ってるだけで幸せな気持ちになれるとはまさにこのことで、これをきっかけにして私はメイクに目覚め、いろんなアイテムを購入するようになりました。
最近は私自身もメイクするのがすごく楽しくなってきて、在宅勤務時でも休日でも、メイクはきちんとするようにしています。(先週はほとんどできなかったけど・・・)
ということで、前置きが長くなりましたが、今年はもっともっとメイクや美容について学びたいなと思っています。
私はなぜかカラーパレットをやたらと集めてしまう癖があり、いま手元に持っているのだけでも7種類くらいあります(笑)
せっかく7種類あるので、曜日ごとに違うパレットを使って、練習がてらいろいろ試してみたりしています♪♪
楽器について
実は私、中学生の頃は吹奏楽部に1年間ほど在籍していました。(ホルン吹いてました)
父が趣味でギターを弾いていたのと、兄が小学校で吹奏楽部に入っていたこともあり、子どもの頃から楽器が身近にありました。
いつしか私も楽器をやりたいなと思うようになったのは、自然の流れだったのでしょう。(兄はチューバ吹いてました)
しかしながら、人間関係の悩みやイジメ問題などいろいろあり、私は1年間で吹奏楽部を辞めざるを得ませんでした。
それと同時にホルンを吹くことも辞めてしまい、楽器からはすっかり遠ざかってしまいました。
あの頃はスラスラ読めていたはずの楽譜も、今ではほとんど読めません。
とはいっても音楽そのものはもともと好きなので、葉加瀬太郎さんのコンサートは何度か行ったし、ずっと念願だったドラクエコンサートにも去年行きました。
部活は辞めてもホルンは辞めずにあのまま続けていたら、きっと自分の人生変わってたんだろうなぁとふと思うことがあります。
ホルンに限らず、自分で楽器が演奏できたら絶対楽しいだろうなぁと思いつつも、目の前のことに一杯いっぱいでなかなか機会がないまま今に至ります。
そんなわけで、今年は何か楽器を始められたらなぁと思っています。趣味として長く続けていけるものが良いですね。ピアノとか弾けたら最高やなぁ。
部屋を片付ける方法について
これはもう本当に、切実ですね・・・。私、片付けるのが本当にニガテなんです。
洗濯物は取り込んだら取り込みっぱなし、服は脱いだら脱ぎっぱなし、通販で届いた段ボールは潰さずそのまま放置、掃除機はもうずっとかけていない、etc。
結婚した当初は、すべてがテキトーな夫に対してぴーちくぱーちく言っていた私ですが、今や私もいろんなことがテキトーになってしまい、もういい加減マズいなと思い始めています(苦笑)
加えて、とにかくモノが勝手にどんどん増えていくんですよね。
これいつ買った?と思うほど古い服とか、、、購入してきて結局袋から出さないまま放置プレイとかしてるからこうなるんだと思いますが・・・。
片付けるのってほんとめんどくさいし、私の場合、実際にやり出すまでものすごい時間がかかります。(あれこれ理由をつけてるだけ)
そんなとき、「片付け上手だったらもっと楽にできるのかなぁ」なんて思ったり。
雑誌で目にするような、まるでお店にいるかのようなオシャレな空間、とまではいかなくても、せめて身の回りをパパパッと短時間でスッキリさせられるような片付け術を学びたいなと思う今日この頃です。
良かったらこちらもどうぞ♪♪ 「今年、学びたいこと」について前回語った内容です。
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読書記録:2021年3月
宮崎駿『風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡』(文藝春秋)
おおつきちひろ『スペインの食卓から』(講談社)
アベ・プレヴォ『マノン・レスコー』(岩波書店)
池上彰『そうだったのか!現代史』(集英社)
石田ゆうすけ『行かずに死ねるか!』(幻冬舎)
造事務所、東ゆみこ『「世界の神々」がよくわかる本』(PHP研究所)
世界国旗博学クラブ『国旗大好き!』(PHP研究所)
本田健『30代にしておきたい17のこと』(大和書房)
鴨下一郎『「朝に弱い」が治る本』(PHP研究所)
岩合日出子『アフリカポレポレ』(新潮社)
茂木大輔『オーケストラ楽器別人間学』(新潮社)
クローディア・ジョーゼフィ『イタリアへのパスポート』(新潮社)
ミンフォン・ホー『カンボジアの大地に生きて』(さ・え・ら書房)
有馬哲夫『ディズニーランド物語』(日本経済新聞社)
齋藤孝『スラムダンクな友情論』(文藝春秋)
廣淵升彦『スヌーピーたちのアメリカ』(新潮社)
西川治『世界ぐるっとひとり旅、ひとりメシ紀行』(大和書房)
計17冊。
3月はかなりいいペースで進められたのではないかと思っています。古本屋さんで購入した本が大活躍しました。
それでは、今月読んだ本の中から感想を一つ。
鴨下一郎『「朝に弱い」が治る本』(PHP研究所)
「朝に弱い」が治らない理由や「眠り」についてのメカニズム、そしてこの本のメインテーマである「朝に弱い」を治す方法について、わかりやすく書かれています。
この本はもう、私にとっては耳に痛いことばかりでした。
本書の中で、「朝に弱い」は「させられる人生」に通じるという記述があって、特にこれにはハッとするものがありました。以下に引用させていただきます。
普通は、子供のころはだれかに起こしてもらっていても、自我が芽生えてくると自分の意思で起きるようになります。遅刻をしたくないから、無理をしてでも起きるわけです。ところが、ずっと起こされてしぶしぶ起きていたような人は、起こされたから起きてあげるといった、「させられる人生」「してあげる人生」を送ってきたといえます。
朝起きられないということは、自分では意識しないうちに、「させられる人生」を歩んでいることになります。「起きる」意思を持ち、自分で自分をコントロールできる自我を確立させることが大切です。
私自身も、子供のころは母に起こしてもらっていました。
大学で一人暮らしを始めてからも、1限目の授業に間に合わせるためにわざわざモーニングコールしてもらったり・・・。
さすがに今ではきちんと自分で起きるようにはしているけれども、「起きれそうにないから夫に起こしてもらおうかな」という気持ちが100%無いかと聞かれたら、正直無いとは言えず・・・。
こういう甘えが、自分で気付かない間に「させられる人生」につながってしまうということですね。
休日も予定がなければ昼近くまで寝てしまうことも多いし、決して質の良い睡眠がとれているとはいえない状況です。
睡眠は自分できちんとコントロールすべきだし、コントロールできるんだよということがこの本の最後には書かれています。
実はこの本を読んだのは二週間ほど前で、先週はけっこう頑張って朝起きてました。ちゃんと7時に起きて、シャワーを浴びてさっぱりして。
・・・ってやってたんですけど、仕事が夜遅くまで続く毎日で、そうなると寝るのも遅くなり、必然的に朝起きるのも遅くなり、土日でまた昼近くまで寝てしまうという。
そして今週に入ってからは、どういうわけか本当にもう全然ダメでした。
朝起きようにもほんとに起きられなくて、在宅なのを良いことに始業開始時間ギリギリまで寝てしまいました。今週きちんとメイクしたのは月曜日だけです(苦笑)
なんで今週こんなに朝ツラかったんだろう・・・春だから?それとも疲れているからか・・・。
何にしても、朝早く起きてから仕事が始まるまで読書したり何か好きなことをしたりする生活って、私自身もすごく憧れてはいるのです。
この本の中でも「朝の一時間は、夜の何時間分にも匹敵する」と書かれているし、4月になって世間は新生活モードなので、やるなら今このタイミングからが良いのかなと。
でも、「やらなアカン、やらなアカン」と自分を追い詰めるようにはしないでおきます。しんどくなってしまうとそれこそ意味が無いと思うので。
中国と私⑤
今日は久々に中国についての話を。
現地に行くまで私がイメージしていたこととの違いとか、現地で驚いたこととかをお話ししようと思います。
中華料理
まずは生活と切っても切り離せない中華料理から。
中華料理といえば、「嫌い」という人を聞いたことがないくらい日本人に親しまれている料理ですよね。
地方によって様々な味付けがあるので、一口に中華料理といっても実際には本当に幅広いメニューがあって、飽きのこない料理だと私は思っています。
しかしながら、日本で食べている中華料理そのままのイメージで行くと、現地でかなり驚かされます。
基本的には辛い料理がやはり多かったですね。あと、独特の香りがします。香辛料がすごいからでしょうか。
麻婆豆腐はとにかく舌がシビれる辛さで、ただでさえ辛いところにウッカリ山椒の実をガリッといってしまうと悶絶します。
日本で食べてるみたいな甘みのある麻婆豆腐を期待していると、痛い目に遭うかもしれません。辛いのがニガテな方は要注意です。
中華レストランで白いご飯が食べたいときには、きちんと「白米ください」と言わないとダメなのはビックリでした。
単に「ご飯ください」とだけ言うと、炒飯が出てくるんです。
まぁ中華料理といえば炒飯というイメージはそのまんまで、毎日炒飯ばかり食べてるとたまに白いご飯が欲しくなるのはやはり私が日本人だからでしょうか。
その炒飯も、思ってたより薄味で、パラパラご飯だったかと記憶しています。
炒飯の種類は日本の中華料理店にあるよりもかなり多いと思います。炒飯だけでいろいろ食べ比べてみるのも面白いかも?
中華料理からは外れますが、日本ではお馴染みのサントリーの烏龍茶、アレ実は中国では「低糖」「無糖」という2種類で販売されています。
「無糖」は日本で普通に飲んでいるのと同じですが、「低糖」はとにかく甘い。
「低」という漢字があるからそれほどでもないのかなと思って一口飲んだら・・・その途端に後悔するヤツです。めっちゃ甘いです。
そういえば、中華料理店でテーブルに備え付けの烏龍茶にも、横の小皿に必ず氷砂糖が乗せてあったような・・・。
砂糖入りの甘いお茶というのがどうにもイメージがつかないのですが、でも紅茶にも砂糖を入れることを考えると、必ずしもおかしな組み合わせではないのかもしれません。
でも私には甘いお茶は無理でした(笑)
せっかくなので、中華料理の写真をいくつか載せてみます。
といってもなかなか良い写真がなくて、あまり現地っぽい雰囲気が伝わらないのが残念・・・。
こちらが中国の炒飯。見た目は日本で食べるやつとほとんど変わらないです。
これは確か湖南省・長沙市で食べたものだったと記憶しています。料理名は思い出せません。
こちらは涮羊肉(shuan4yang2rou4)という鍋料理に使われるお肉。羊肉のしゃぶしゃぶのことです。つけダレで好みの味を作れるので、楽しみながら食べられる料理です。
そして、これが噂のサントリー烏龍茶。見た目のデザインは日本と同じ。「無糖」なので味も日本と同じです。確か1本5元くらい。(当時のレートは、だいたい1元≒15円くらいでしょうか)
トイレ
次に、トイレについて。中国のトイレのイメージといえば、やはり誰もが思い浮かべるのは「ニーハオトイレ」ですかね。
私の留学した2016年、2017年当時は、北京市内でもドアの無いトイレとか、鍵が閉まらないトイレはまだよく見かけました。
仕切りはあるけどやたらと低いのとかもありました。立ち上がっている状態だと首から上が丸見え、というイメージですね。(それも嫌やな)
私が実際に経験したニーハオトイレがあります。
同じく留学中の友人と一緒に中国国内を旅行するときに高速バスを利用したんですけど、途中で立ち寄ったSAのトイレで、ドアを開けて中に入ったら、ただ便器が二つ横に並んでいるだけ、というやつでした。特に仕切りがあるわけでもなく、そのまんま。
で、私の他に中国人女性が一緒に使うことになり、彼女は現地の人なので、さすが(?)慣れているというべきか、私がいてもおかまいなしに用を足し始めました。
私はといえば、それまでニーハオトイレを耳にしたことはあっても実際に経験するのはこのときが初めてだったので相当に戸惑ってしまい、やはり恥ずかしさもあってずっとモジモジしていました。
すると、その女性は私が日本人だと察したのか、モジモジしている私を見て、「ホラ、向こう向いててあげるから早くしちゃいなさい」と気をきかせてくれました。
このトイレは便器があっただけまだマシなのかもしれませんが、それにしても・・・さすが中国やなと思いましたね(笑)
農村部の方に行くと、ただ庭に丸い穴を掘っただけ、というようなトイレもあるようです。
いま現在はどうなんでしょうね・・・やっぱりまだニーハオトイレはあるんでしょうか。非常に気になるところです。
思ったより長くなってしまったので、今回はここまで。
良かったらこちらもどうぞ♪♪ 私が中国で出会った人びとについて語っています。
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韓国とオカン
先日、コリアタウンで焼き肉ランチしてきたよ~と母から連絡が来まして、ついついヨダレを垂らしてしまった私です。
あ、ここで言うコリアタウンは東京の新大久保ではなく、大阪にある鶴橋のことです。
私も大阪にいた頃はよく行ってました。
電車が駅に着く少し前から、車内にまで焼き肉の美味しそうなにおいが漂ってくるんですよ。
下車する予定がなくてもつい吸い寄せられてしまう街、それが鶴橋です。
・・・さて、私の母は大の韓国好きです。
きっかけは、やはり韓流ドラマだそうです。(※冬○ナとは違うドラマでハマったと本人は強調しています)
当時の私は中国に夢中だったので、韓国といってもパッと思いつくのは焼き肉で使われている部位の名称とか、キムチくらいでした。
とはいえ、まったく韓国と縁がなかったのかというと、実はそうでもありません。
母の幼馴染みの何人かは韓国籍の方で私がまだ子どもだった頃に何度か会っていますし、母の一番上の兄が結婚したお相手も韓国籍の方です。
私の中国留学でのルームメイトも、韓国の子でした。
そんな私自身も韓国に興味を持つようになったのは、社会人になってから。
仕事で仲良くなった方がK-POP大好きで、彼女はとにかく毎回K-POPについての愛をこれでもかと言わんばかりに語っていました。
東方神起や2PMくらいは私も名前を聞いたことはあったのですが、彼女の知っている世界は私の想像をはるかに超えていました。
とにかく彼らへの愛がすごい。もうガチです、ガチ。
グッズとかCDもパターン違いで全部集めてるし、何度か家にもお邪魔しましたがとにかく部屋中がギッチリK-POPで埋め尽くされているのに圧倒されました。
そのとき、私は思ったわけです。
人をここまでのめりこませてしまうK-POPとは、一体どんな世界なのか。
そういえばオカンも韓ドラにめっちゃハマってるしなぁ。韓国ってそんなにすごいのか・・・。
興味本位で東方神起のCDを借りて帰ったその日から、私の魂は完全にもっていかれました。
世の中にこんなにかっこいい人たちがいるのか・・・顔も良くて歌もダンスも素晴らしくて、おまけに日本語までほぼカンペキ・・・。
「こりゃあハマるわけだ」と、ひとり納得したのを覚えています。
もうそこからは私も見事にK-POPに夢中で、東方神起はもちろんSUPER JUNIOR、SHINee、FTISLAND、B2ST、INFINITE、女性グループだとf(x)とかT-ARAとかよく聴いてました。
我ながら気持ち悪いなぁと思うくらい、you tubeの動画も漁りまくってました(笑)
ある日、K-POPにハマったことを母に伝えたら、めっちゃ喜んでました。
母はもっぱらドラマ派だから音楽のことはそこまで詳しくないけど、少なくとも私と共通の話題が持てるようになったことは嬉しかったんだと思います。
で、そこから2人で鶴橋に出かけるようになり、母娘で韓国2人旅も行くようになりました。
まぁ母娘ですから、道中お互いにイライラしたりすることも多いですけどね(笑)
私にとっての初めての海外が憧れの中国だったように、母にとっての初めての海外は、母が日々愛してやまない韓国でした。
母の喜びようは、ご想像にお任せします。
その後、母の職場では同じように韓ドラにハマる主婦の方が続出したそうです。
母とその方々は完全に意気投合してしまい、ヒマさえあればみんなで鶴橋に行ったり、韓国旅行にも毎年のように行っていました。
国際線に乗った回数だけで言うなら、もはや私よりずっと多いです(笑)
それだけ韓国好きで現地にも行っていながら、韓国語はなぜか一向に覚えないんですよね・・・せっかく書いて覚えるやつプレゼントしたのに。(栗原景『「あいうえお」から始める書き込み式ハングルBOOK』(成美同出版))
もっとも、私の方がハングルの勉強にハマってしまって、自分用にも書いて覚えるやつ買いました。(「書く」ことを覚えただけで、「読む」「聴く」「話す」はできません)
コロナで世界が一変してしまってからは、やはり母も意気消沈しています。
早く韓国に行きたくてうずうずしているみたいです。
とはいえ、コリアタウンも十分に楽しめる場所なので、感染症対策は万全にした上で、楽しんでほしいなぁと娘ながらに思いました。
鶴橋の焼き肉食べたいなぁ・・・。イカキムチも最高ですね。
あ、ちなみに、私は今はもうK-POP愛は落ち着いています。最近の子たちのことはよく知りません。私も歳とったんですかねぇ。
本日の戦利品
今日はとってもいい天気でした。こんな日にはやっぱりどこかに出かけたくなりますね。
夫も休みだったのでもともと一緒に出かける予定ではいたものの、考えることはみんな一緒だから花見はちょっと怖いよねということで、気ままにドライブすることにしました。
まぁ、今日に限った話ではなく夫婦で出かけるときはだいたいいつもこんな感じで、行くあてとか特に決めていないです。
途中で気になった店があったら立ち寄ってみようというスタンスですね。
で、やっぱり寄ってしまいました。古本屋さん。
今日は一店舗だけでは終わらずに、帰宅途中にもう一店舗見つけたのでそこにも立ち寄って、結果めっちゃたくさん買ってしまいました(笑)
クローディア・ジョーゼフィ『イタリアへのパスポート』(新潮社)
本田宗一郎『夢を力に』(日本経済新聞出版社)
色川武大『なつかしい芸人たち』(新潮社)
石田健『1日1分!英字新聞』(祥伝社)
五木寛之『大河の一滴』(幻冬舎)
齋藤孝『スラムダンクな友情論』(文藝春秋)
西川治『世界ぐるっとひとり旅、ひとりメシ紀行』(大和書房)
日本博識研究所『知らなかった!衝撃のアニメ雑学』(宝島社)
伊藤ユキ子『お茶からお茶へ、旅から旅へ』(新潮社)
夏目漱石『道草』(新潮社)
藤本義一・丹波元『大阪人と日本人』(PHP研究所)
佐藤勝彦『最新宇宙論と天文学を楽しむ本』(PHP研究所)
SFC用ソフト『極上パロディウス』(コナミ)
SFC用ソフト『マリオのスーパーピクロス』(任天堂)
例によってゲームソフト二つは夫の購入品なので、これは置いといて。
気になる本はいっぱいあるので、どれから手をつけるか悩みどころです。
っていうか、つい先日図書館から借りてきたのもまだ全然読めていないのに別の本を購入してしまうのは私の悪い癖ですね・・・・。
いっそのこと並行して読んでみようかな。頭がついていかなくなっちゃうかなぁ。
ちなみに一番気になっているのは、藤本義一・丹波元『大阪人と日本人』(PHP研究所)です。
大阪人はどうも一般的日本人の気質とは違うようである。大阪人はひょっとして外国人?――ちゃいます、「日系大阪人」だす!? 本書は慣習やマナーから価値観・人生観にいたるまで、大阪人が「日系大阪人」たる所以を徹底検証。
この裏表紙を読んだだけでも、なんだか面白そうだったので購入しました。
あ、実は私、生まれも育ちも生粋の大阪人です(笑)大阪を離れてから今年で8年目くらいになりますかね。
たまに帰省したりすると大阪弁が外国語っぽく聞こえた経験は私自身にもあります。
確かに、大阪ってちょっと他の日本人とは異質かも・・・とは私も少なからず思うところがあるので、この本がどういうふうに大阪人を描いているのかが楽しみです♪(まずは借りたやつから・・・・・・)
今回の購入品の中に、しれっと小説が混じっています。夏目漱石『道草』(新潮社)ですね。
いわゆる「純文学」というやつはなかなかとっつきづらい印象があり、実は割と最近まで食わず嫌いしてました。
だけどやっぱり日本人として日本の作家さんの本を読まない・知らないのは、いざ海外の人に日本のことを紹介するときに大変情けないことになるのではと考えるようになり、半年くらい前からやっとこういった方々の小説にも挑戦するようになりました。
ここのところずっと小説からは遠ざかっていたので、たまにはどっぷり純文学の世界に浸ってみようと思います。(だから、まずは借りてきたものから先に・・・)