行雲流水 〜お気に召すまま〜

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読書感想:『ユーリーとソーニャ』

アンリ・トロワイヤの『ユーリーとソーニャ』(福音館書店)を読み終わりました。

 

作者について

本名レフ・タラーソフ。現代フランスを代表する作家のひとり。1911年、モスクワの裕福な事業家の家庭に生まれるが、ロシア革命を逃れて一家は1920年パリに移住した。長じて19歳で作家として出発、1938年に『蜘蛛』でゴンクール賞を受賞。――中略――長期にわたる旺盛な作家活動ののち、2007年3月没。

引用元:アンリ・トロワイヤ『ユーリーとソーニャ』(福音館書店

 

概要

ユーリーとソーニャは11歳。クリスマスを心待ちにしていた幼い二人の住む家にも、やがて革命の波が押し寄せ、一家あげての逃避行が始まる。母さんは再び父さんに会うことができるのか。ユーリーとソーニャの幼くも激しい恋の行方は――ロシア革命期の動乱の中にあっても、愛する喜びを忘れなかった少年と少女の物語です。

 

内容紹介

ユーリーは11歳。裕福なサモーイロフ家の息子です。
一方のソーニャは、ユーリーとは3ヶ月遅れて生まれた11歳。ユーリーの母さん付きの小間使いドゥニャーシャの娘です。
母さんはドゥニャーシャのことを心から気にかけていたので、ユーリーとソーニャを兄妹のように一緒に育てることを望んでいました。

 

革命の波は、徐々にサモーイロフ家にも近づいてきていました。
ある日、袖に赤い腕章をつけ、ベルトにピストルを差した連中がやってきて、家宅捜索を始めます。
父さんは真っ青になりました。サモーイロフ家が、「人民の敵」として何人かから告発されているというのです。
父さんと母さんには、その人物に心当たりがありました。その名を挙げてみても、彼らは教えることはできないと頑なに拒否します。
やがて父さんは引っ立てられて、行ってしまいました。

 

動いたのはドゥニャーシャです。父さんは政治になど関わっていません。それを証明するため、何日も当局へ通いました。
ようやく父さんが釈放されて戻ってきましたが、当局の疑いは晴れたわけではありません。
すぐにでもクフシーノヴォから離れ、ハリコフに行くべきだと勧めるドゥニャーシャ。通行許可証はすでに手元にありました。
まず父さんが先に出発し、母さんたちの通行証が手に入り次第、後から合流するという手筈になっていましたが、母さんは不安でたまりません。
しかし、家族全員が安全であるためには、そうするしかないのです。

 

父さんが出発してから二週間経ちましたが、残された家族は依然として出発できないままでした。必要な書類と切符をまだ手に入れることができないでいたのです。
ドゥニャーシャは何度も当局に掛け合い、重要人物と面会を重ねていました。

 

父さんからの便りがずっとないままだったので母さんは不安を消せずにいましたが、ついにある朝、ハリコフからの手紙が届きます。父さんは無事に着いているようでした。

 

ようやく家族が出立するのに必要な書類と切符も手に入りました。母さん、ドゥニャーシャ、ユーリー、ソーニャの4人の旅がいよいよ始まりました。

 

駅は人でごった返していました。4人が乗る車輌は、引き戸が開くと同時に人びとが殺到し、車内は超満員になりました。乗り切れずに車輌の屋根の上に陣取った人たちもいるようです。

 

母さんはこんな状況に我慢できず降りようとしますが、ドゥニャーシャに説き伏せられます。
ユーリーはそんな母さんに同情しつつも、一方で喜びの気持ちもありました。これから未知の世界に飛び込んでいくことを思うと、とてもわくわくしていたのです。

 

列車は停まったり動いたりを繰り返していましたが、それはいつも突然のことで、乗客たちも必死でした。
停まっている間に用をすまさなければなりません。列車はすぐにでも出発するかもしれないのです。
列車が駅に停まったときも、ホームは常にどこも人であふれ返っていたので、ホームに降りようなんて考える人は一人もいませんでした。すぐに場所を取られてしまうからです。

 

ドゥニャーシャが男の乗客に絡まれるシーンもありました。ドゥニャーシャは毅然と応じますが、男は執拗にドゥニャーシャに絡みます。ドゥニャーシャはついに男とともに車輌の奥へと消えましたが、ユーリーがドゥニャーシャの顔を見ると、まるで面白がっているかのような表情でした。
心配してソーニャのほうを見てみましたが、母親がこれからどんなひどいことをされるかもしれないというのに、ソーニャはまるで心配していないようでした。
この女の子には計り知れない何かがある――ユーリーはそう思わずにはいられませんでした。

 

その男は、いつの間にか車内からいなくなっていました。ユーリーは、ドゥニャーシャが殺したのだと気付きましたが、本人は否定していました。
実のところ、この男には周りの乗客も迷惑していたので、ドゥニャーシャはみんなから賞賛を浴びることになりました。

 

相変わらず列車は停まったり動いたりを繰り返していましたが、列車での旅をついに終わらせなければならない瞬間が来ました。
前方の線路が取りのけられてしまっており、もはや歩いて行くしかなくなってしまったのです。
途方に暮れ、悪態をつく人びと。4人も困り果てていました。

 

そこへ、隣村から駄馬を引いた村人たちがやってきます。彼らは、多額の報酬を支払いさえしてくれれば次の駅まで乗せていってくれると言いました。
大部分の乗客が断る中で、ドゥニャーシャは母さんに耳打ちします。助かるためには、この話に乗るしかない、と。
結局、他の裕福な乗客たちも次々と馬車に乗り込んでいきます。母さんも札束を馭者に渡し、一行は馬車で出発しました。

 

ところが、馭者は他の馬車とは違う道を行きます。ここが近道になると言い張っていましたが、実はそれは収容所への道だったのです・・・!
馭者はドイツ人に彼らを引き渡した後でまた次のカモを探して列車のところに戻る、ということを繰り返していたのでした。

 

気付いても、時すでに遅しです。4人は収容所に入れられてしまいました。
母さんがスペイン風邪にかかったり、ユーリーとソーニャが頭を丸坊主にされたりと、辛いこともありました。
しかし、収容所で親しくなった人たちの力添えもあり、母さんは回復することができました。医師の許可は下りていたので、4人は四輪馬車を雇ってすぐに出発し、ハリコフ行きの列車に乗りました。

 

無事にハリコフに着き、ようやく父さんに会える!と喜び勇んで父さんのいるホテルに向かいましたが、すでに父さんはホテルを引き払った後でした。

 

しかし、母さんに宛てた手紙を管理人が預かっていたので、母さんはそれを読みました。
手紙によると、父さんはオデッサにいるとのことです。当局の手下がまた父さんを追ってきて、逃げ出さざるを得なかったのでした。
しかし、月末までのホテル代を支払ってくれていたので、4人はひとまずホテルに身を落ち着けることにしました。

 

ホテル滞在中、母さんはずっと疲れ切っていました。
父さんによると、ジャーヴォロンコフという男が必ず助けになってくれるというので、ドゥニャーシャは毎日彼に頼みに行っていました。

 

そしてある日、ついにオデッサまでの旅の手配ができました。必要書類もすべて揃っています。
今回は、今まで乗っていたようなギュウ詰めの列車ではなく、きちんとした一等車で旅ができるのです。しかも有産階級の人たちがお金を出しあい、一車輌をまるごと借り切ったのでした。
母さんは幸せと感謝の気持ちに満たされ、目に涙をいっぱい溜めていました。

 

道中、列車の脱線などヒヤリとする場面はありましたが、4人は無事にオデッサに到着します。
そこには、待ち焦がれた父さんの姿もありました。

 

父さんが家族のために見つけた住居は簡素なものでした。オデッサでの生活は、それまでの旅での苦難を思うと信じられないくらいに平和なものでした。
母さんは父さんと長いあいだ離ればなれになっていたせいか、二人とも子どもたちの前でもおかまいなしに手を取り合い、見つめ合っています。まるで若返ったようでした。

 

その後、両親の間で小さないさかいがありましたが、あっけなく仲直りします。父さんは、母さんのために指輪まで購入してきました。
それを見ていたユーリーは、ソーニャとの仲に「わさび」を入れることが大切なのではと思うようになりました。
ソーニャもそれに賛成し、二人は散歩中にわざと言い争いの場面を演じます。しかし、ユーリーが言ったことはどうやらソーニャを本当に傷つけてしまったようでした。

 

仲直りの印に、ユーリーは父さんがしたように、ソーニャに何か贈らなければと考えます。
しかし、ユーリーにはお金がありません。本屋でたまたま目に入ったものを盗み、それをソーニャに渡しました。ソーニャは機嫌を直します。

 

そのまま二人の唇がゆっくり触れ合いました。
ユーリーは自分の中で何か激しい衝動が突き上げてくるのを感じましたが、それが何なのかは、幼いユーリーにはまだわかりません。

 

それからというもの、二人は毎日の散歩が終わると部屋に戻り、二人だけの時間を過ごすようになりました。
ユーリーは、ソーニャの傍らに横たわるだけで満ち足りた気持ちになりましたが、同時にどこか恐ろしい気持ちも抱いていました。愛というものはこれが全てではないような気がしていたのです。
外の世界で起きていることはどうでもいいことでした。ただ二人きりで過ごすその短い時間が、二人にとってのすべてでした。

 

やがて、父さんがぽつりと言います。フランスに逃げなければならないだろう、と。ユーリーは、また旅ができることが嬉しくて喜びにふるえました。
段取りは、母さんの希望でドゥニャーシャがすべて行うことになりました。父さんと再会できたのも、ここまでたどり着くことができたのも、すべてドゥニャーシャがいてくれたからこそなのです。母さんは彼女を信頼していました。

 

ドゥニャーシャは母さんの信頼に応え、すべての手筈を整えてくれました。
しかし、書類と切符は、3人分しか用意していないと言います。父さん、母さん、そしてユーリーの3人です。
ドゥニャーシャは、娘のソーニャと一緒に残ることを決意していたのでした。
ソーニャがそれを知らされていたのかどうかはわかりませんが、ユーリーはあまりの衝撃に言葉も出ませんでした。

 

「でも・・・・・・でも、そんなことってあるはずがありません」と母さんが口ごもります。
「いいえ、あるのですよ!奥さま」ドゥニャーシャが声をひそめて言いました。「わかってくださらないといけません。フランスでいったい何をするというんです、ソーニャと私は?私たちの国、それはロシアです・・・・・・」
「私たちだって同じですよ、ドゥニャーシャ、でもボリシェヴィキたちが牛耳っていては!」
 ドゥニャーシャはあいかわらず冷静に答えました。
「私はボリシェヴィキたちがこわくありません・・・・・・」
「私たちに、あんなひどいことをしたというのに?」
「私には、何もしませんでした。それに結局のところ、あの人たちは同胞です、私と同じ境遇の人々、労働者です・・・・・・」

引用元:アンリ・トロワイヤ『ユーリーとソーニャ』(福音館書店)、232~233ページ

 

父さんはハッとして、お金と宝石の隠し場所をのぞいてみました。そこは、すでに空っぽです。
怒りに燃える父さんは、ドゥニャーシャを罵倒しました。

 

もちろん、ドゥニャーシャは、母さんから受けた恩を忘れたわけではありません。
しかし、ドゥニャーシャは、3人のために自分がどんな役割を果たしたかを思えば、自分が報われるのは当然のことだと言い放ちます。

 

母さんも言い返しました。

 

「あんなにしてあげたのに、あなたがた母娘のために・・・・・・」
「で、もしかして私は、あなたがたのために何もしなかったのでしょうか?あなたがたがここにいらっしゃるのは、私の働きのおかげではありませんか!これから出発できることになったのだって、私がいたからこそなのですよ!そうでしょう、奥さま、私たちはこれで貸し借りなしです!」

引用元:アンリ・トロワイヤ『ユーリーとソーニャ』(福音館書店)、236ページ

 

ユーリーには、今までのドゥニャーシャが嘘みたいに思えました。ソーニャに声をかけようとしましたが、父さんの厳しい声で止められてしまいました。
ドゥニャーシャとソーニャは、行ってしまいました・・・・・・。窓から見ると、二人の隣に男がいました。それは、ジャーヴォロンコフでした。

 

後味の悪い別れでしたが、ドゥニャーシャは自分の仕事を立派に果たしていました。客船はとても清潔で快適です。
フランスに行くと言っていた当初はとても喜んでいたユーリーですが、今やユーリーの心は晴れませんでした。一人の少女が、もう自分のそばにいないのですから。永久に・・・・・・!

 

父さん、母さん、そしてユーリーは、遠ざかってゆく海岸を見つめていました。
叫びたくなるような心の痛みを抱えた少年の涙とともに、この物語は幕を閉じます。

 

感想

ロシアにおける激動の時代を描いた作品です。
作品全体を貫いているキーワードが、「ボリシェヴィキ」。暴力による革命を主張し、その思想は「ソビエト連邦共産党」へと引き継がれてゆきます。

 

革命のターゲットとなったのは、ユーリーの父のような富裕層です。
彼らは財産を取り上げられた上に、政治的な関わりなど皆無でありながら「反革命」分子として逮捕・処刑されました。
その結果として彼らが選択した道は、祖国を捨てて亡命することでした。

 

家族も、財産も名誉も、祖国すらも失った人々の行き場のない怒り、かなしみ、苦しみ――それらが物語の至るところから訴えかけてくるようで、途中で読むのが辛くなってくるほどでした。

 

そんな中でひときわ温かい光を放つのが、ユーリーとソーニャの二人です。
ユーリーのソーニャに対する気持ち。ユーリー自身はそれが「恋」という名前であることにはなかなか気付きません。一方のソーニャは、どうやら恋愛のなんたるかを心得ているような節があります。

 

逃避行の中で、ユーリーがソーニャを大切に想う気持ちは日に日に強くなります。
父さんとの再会を果たした後、平穏な日々の中で二人は幼いながらも大人顔負けの情熱をもって愛するようになります。
ユーリーはソーニャと二人きりの時、好きな人と触れ合えることに喜びを感じるとともに、自分の中でうごめく感情に戸惑いを覚えるようにもなります。「性」に目覚め始めた男の子――その心情がとても丁寧に描かれています。いやらしさとかは全然ありません。

 

この物語の中でキーとなる人物は、やはりなんといってもソーニャの母ドゥニャーシャでしょう。
ドゥニャーシャが節々で発揮する行動力や機転がサモーイロフ家の窮地を何度も救い、父さんとの再会という目的を果たすのに大いに貢献しました。

 

そのあまりにも毅然とした態度に、一体この人は何者なんだろうと何度も思いました。こんなにサモーイロフ家のために尽くしているけれど、実は最後に大どんでん返しがあるのではないだろうか・・・。

 

そうヒヤヒヤしてたら、予想してたのとは違ったけどやはり最後にサモーイロフ家は大きな代償を支払うことになりました。
そしてそれがユーリーとソーニャを引き離すことになり、ユーリーは失意のうちにフランスへ逃れていきます。
ユーリーにとっての初めての恋は、あまりにも早く終わってしまいました。

 

二人のその後については想像するしかありませんが、きっとこの二人と同じ運命を辿った名も無き恋人たちはたくさんいるはずです。
どんな形でもいい、どうか幸せになっていてほしいと、願わずにはいられません。

 

読書感想:『サクランボたちの幸せの丘』

アストリッド・リンドグレーンの『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店)を読み終わりました。

 

作者について

一九〇七-二〇〇二。スウェーデンに生まれ、一九四四年に、『ブリット-マリはただいま幸せ』(徳間書店)でデビュー。その後、児童書の編集者として働きながら、数多くの作品を発表し続けた。――中略――、『サクランボたちの幸せの丘』は、デビュー作に続くリンドグレーン初期の少女小説の傑作。

引用元:アストリッド・リンドグレーン『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店

 

概要

父さんの故郷で自然豊かな農場暮らしをすることになった16歳の双子、バーブロとシャスティン。農場での日常や、好きな人との出来事を生き生きと綴った、少女二人の成長の物語です。

 

内容紹介

バーブロとシャスティンは、町に住む双子の姉妹。二人とも本当にそっくりで、傍目には見分けがつきません。左の頬にちっちゃな茶色のそばかすがぽつんと一つあるほうがバーブロ。この物語の語り手です。
父さんは、二人の娘が生まれたとき、「サクランボたち」というあだ名をつけました。

 

ある日、16年間ずっと町で育ってきた二人の生活を、急に変える出来事が起こりました。
父さんが故郷に帰って農場の仕事を始めることになり、母さん、バーブロ、シャスティンの三人も一緒に移り住むことになったのです。

 

リルハムラという名のその農場と屋敷は、美しい大自然に囲まれた場所にありました。もともとこの屋敷は人に貸し出していたのですが、その借地人は家の中をきれいにすることなく出て行ってしまったこともあり、家の中は荒れ果てていました。
父さんは、母さんがこの家を嫌がるのではないかと心配でしたが、母さんは修理してきれいにしたらこの家は素敵になると言って喜んでくれました。

 

最初の数週間は家の修理で大変でしたが、母さんの言ったとおり、修理が終わると実に見事な家に生まれ変わりました。
バーブロとシャスティンの部屋も与えられ、そこは「サクランボの住みか」と名付けられました。

 

農場の仕事は大変だったけど、とても楽しい毎日でした。
やがてシャスティンは、一番近い隣人であるサムエルソンさんの息子のエーリックという若者と恋仲になり、夜になると頻繁に出掛けるようになります。
バーブロは一人の時でもできるだけ楽しく過ごそうとしましたが、そんなバーブロも、やがてビヨルンという若者と出会い、次第に惹かれ合っていきます。
エーリックとビヨルンは、ずっと前からの知り合いだったことがわかりました。

 

バーブロとビヨルンは一緒にいる時間が増えました。ビヨルンはバーブロをいろんな場所に連れて行ってくれました。お互いに、包み隠さずいろんなことを話すようにもなりました。
時には、シャスティンとエーリックと一緒に四人ででかけることもあります。それはとても素晴らしい時間でした。

 

バーブロとシャスティンは、ある日アンとヴィヴェカという女の子とも親しくなります。二人はとてもやさしくて親切にしてくれました。
アンのお兄さんのトール、その友人のクリステルとも顔見知りになります。

 

クリステルは、バーブロと一緒にドライブがしたいと伝え、木曜日の夕方に二人で出掛けることになりました。
バーブロは、ビヨルンのことが気にならないわけではありませんでしたが、ビヨルンはその週の間ずっと気管支炎で寝込んでしまっており、正直いってビヨルンがリルハムラに来られなかったのは好都合だったのでした。

 

土曜日、バーブロとシャスティンはアンの18歳の誕生日パーティーに招かれます。
バーブロはクリステルと、シャスティンはエーリックとダンスをし、楽しいひとときを過ごしました。

 

リルハムラでの日々は、二人にとってますます楽しいものになってきました。
ある日、父さんと母さんが家でダンスパーティーを開くことになり、農場じゅうの人が集まってきました。
バーブロもいろんな人と踊りましたが、やはりクリステルとほとんど踊っていました。ビヨルンとクリステルが同時にバーブロにダンスを申し込むこともありました。しかし、バーブロはなぜかクリステルと踊るほうを選んでしまうのでした。

 

バーブロとクリステルが二人で外の柵に腰を下ろしたところで、ビヨルンが目の前に現れます。切羽詰まったような表情のビヨルン。

 

「踊ってくれませんか?」
 わたしは、どうしたらいいのかぜんぜんわかりませんでした。ビヨルンはたのみこむようにわたしを見ているし、クリステルはわたしの手を握っているのです。とうとうわたしは、言ってしまいました。
「ごめんね、ビヨルン、今すごく疲れてるから、次の曲にしてもらえる?」
 ビヨルンの目が妙なふうに光ったかと思うと、彼は「ああ、わかったよ」と言って、きびすを返して行ってしまいました。
 信じられないほど馬鹿なわたしは、そのまま柵にすわって、自分はものすごくもてるんだ!とまったくいい気になっていました。次の曲がはじまり、クリステルとわたしは納屋の中へ戻りましたが、ビヨルンの姿はどこにもありませんでした。

引用元:アストリッド・リンドグレーン『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店)、129~130ページ

 

クリステルはその後もほぼ毎日バーブロに会いに来ました。しかし、ビヨルンは一向に姿を見せません。
バーブロは、だんだん楽しくなくなってきて、布団に入ると悲しくなりました。

 

ある日の夕方、クリステルと出掛けようとするバーブロ。しかしシャスティンには、バーブロの本当の気持ちがわかっていたのでした。

 

 ――中略――シャスティンが、急に言ったのです。
「まったく、何やってるのよ、あんたは!」
 ――中略――
「ねえ、シャスティン、わたしたちが三つ子じゃなかったのは、残念だと思わない?三つ子だったら、ぜったいにこんなことにはならなかったもの。三人の男の子に、三人の女の子がいれば、ちょうどぴったりでしょ」
「かもね」とシャスティン。「でも、その三人のうちのだれがビヨルンとつきあって、だれがクリステルと出かけるのよ?」
「そんなの、わたしがビヨルンとつきあうのよ!決まってるでしょ!」

引用元:アストリッド・リンドグレーン『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店)、145ページ

 

クリステルはその日のドライブでバーブロに気持ちを打ち明けました。しかし、バーブロの気持ちは固まっていました。ドライブを終えて家まで送ってもらったとき、バーブロはクリステルに別れを告げます。

 

その後もリルハムラでの日々は過ぎていきましたが、バーブロにとっては辛い日々でした。クリステルと別れても、ビヨルンは永久に戻ってはこないとわかっていたからです。

 

7月のある日、フェルムのおかみさんの盲腸が破裂してしまい、入院することになってしまいました。フェルムの子どもたちの面倒を誰が見るのかという話になったとき、バーブロが名乗り出ます。
はじめは心配する母さんでしたが、バーブロはフェルムの子どもたちの母親になりきり、自分の「仕事」に精を出しました。

 

しかし、最後の数日間は怒りっぽくなり、すぐにイライラして子どもたちに当たり散らすようになってしまいます。
自己嫌悪になり、外の木にもたれかかっていると、ビヨルンが現れました。
池で魚釣りをしようと誘うビヨルン。釣りをしながら、バーブロは自分がビヨルンにしてしまったことを何度も謝ろうとしますが、うまく言葉になりません。

 

「言いたいことって、なんだい?」ビヨルンが聞きました。
「そうね・・・・・・。また魚がかからないかな。そしたら、言わなくてもよくなるから。とても言いにくいことなのよ」
「じゃ、言わなくてもいいんじゃないかな?またこうして一緒に魚釣りに来られただけで、じゅうぶんだと思うよ」

引用元:アストリッド・リンドグレーン『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店)、175ページ

 

こうして二人はまた以前のように会うようになりました。

 

夏休みのある日、陸軍少尉に任命されたカール-ヘンリックが休暇を利用してリルハムラに来ることになりました。彼は、バーブロとシャスティンのいとこです。
彼は農場の人たちと大いに打ち解け、楽しい日々を過ごし、あっという間に旅立っていきました。

 

リルハムラでの初めての夏は、終わりを迎えようとしていました。
そんな中でビヨルンが二ヵ月間ストックホルムに行くことになり、バーブロは悲しみに暮れます。ストックホルムの女の子たちに誘惑されて、自分のことなど忘れてしまうだろうと言うバーブロに、ビヨルンは告げます。

 

「昔なじみのかわいいバーブロのことを、忘れたりはしないよ。五百万何千秒のあいだずっと、きみのことを考えているから。茶色のそばかすのことも、何もかも!」

引用元:アストリッド・リンドグレーン『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店)、207~208ページ

 

バーブロはその言葉に喜びを隠せず、二人はその場で別れました。

 

物語は、リルハムラに訪れた秋の情景を描き出して幕を閉じます。

 

 湖の方から、やわらかな霧が、羊毛の塊みたいに、ころがるように流れてきました。これは、いよいよ秋になった印です。わたしたちの輝く夏は、過ぎたのです。
 ――中略――
 父さんは入口の階段の上で振り返り、霧の中、ゆっくりと暮れなずんでいく自分の領地を見まわしながら言いました。
「たぶん今夜は、ひどい雨になるだろう。まあ、見ててごらん」
 そうしてわたしたちは、家の中へ入っていきました。

引用元:アストリッド・リンドグレーン『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店)、212ページ

 

感想

アストリッド・リンドグレーンの名前を聞いてピンと来た方もいらっしゃるかもですが、この方は『長くつ下のピッピ』の作者として知られています。(私は読んだことはないのですが)

 

この本は、双子の妹であるバーブロの一人称で語られています。
タイトルに「幸せの丘」とあるように、この本には悪人らしい悪人は一人も出てきません。みんな良い人たちで、そんな素敵な人たちに囲まれながらの農場暮らしは、双子の姉妹にとって本当に幸福でかけがえのない日常だったことでしょう。

 

二人は16歳。お年頃の女の子ということもあり、二人が経験する恋愛についても多く描かれていて、私はこの二人がとても身近な存在に感じました。

 

シャスティンはエーリックと順調に交際を続けていきますが、バーブロはビヨルン、クリステルという二人の男性の間で気持ちが揺れ動くことになります。
思春期の真っ只中にある女の子の恋の悩み。「わかるなぁ」と共感できる部分もあったり、「それはアカンやろ!」と腹が立ったり。

 

バーブロは、若さゆえの愚かさでビヨルンを傷つけてしまいます。
しかし、クリステルとのデートを重ねても、心のどこかでビヨルンのことが忘れられない・・・自分が本当に好きなのは誰なのか。正直な自分の心に気付くことができたのは、バーブロの大きな成長ではないかと思います。

 

私自身の甘酸っぱい青春の味を思い出しつつ、とても楽しく読むことができました。
まぁ、青春というものはもはや私には遠い過去になってしまいましたが(笑)

 

 

いろいろ目的を達した一日

今日は休みだったので、あれこれ用事を済ませてきました。

 

其の一、iPhoneケース

まずは、iPhoneケースの購入からです。
新しいiPhoneが届いたはいいものの生身のままじゃ絶対落とす自信があるので、これは第一優先でやるべきことでした。

 

いくつかお店を巡りながらいろいろ見てみたけど、iPhone12とかiPhone12 Proとかは可愛いデザインがたくさんあるのに、iPhone12 miniってなるとなかなかビビッとくるものがありませんでした。

 

とりあえずなんでもいいから間に合わせで買うしかないかと諦めかけていたその時、ついに私好みのデザインを見つけました。

 

それがこちら。

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デニム素材がメインで一部に革が使われていて、とってもオシャレ♪♪パープルカラーの機種とも相性バツグンで、早くも気に入ってます。
これから新しいiPhoneとの長い付き合いになりますので、大事に使おうと思います。

 

其の二、美容室

目的の第二は、髪を切ることでした。
これはもう今月に入ってからずっと早く切らねば切らねばと思ってはいたものの、いざ髪切るとなるとそのために外出するのがめんどくさくなってしまって、今日までダラダラきてしまいました・・・。

 

さすがにもうこれはマズいというレベルになってきて、iPhoneケース購入ついでにやっと今日その目的を果たしてきました。

 

いやぁ、スッキリしました!ベリーショートなので、シャンプーとドライヤーがとにかくラクです(笑)

 

あ、ベリーショートはもう何年もずっと好んでやってます。
かつてはロングだったこともありますが、いったんバッサリ切ってしまうと、もうロングには戻れないですね・・・。

 

前に、髪切りたてのときに義父に会って「十勝花子みたい」って言われたことがあります。
えっと・・・・・・誰ですか?

 

全然知らない方だったので調べてみると、70~80年代に活躍された女優さんだったようです。すでに他界されています。
写真を見たとき、確かにちょっと似てるかもって思いました(笑)気になる方は調べてみてください。

 

其の三、古本屋

最後はやはりこれしかありません。外出するたびに古本を購入するのは、もはや私の定番になりつつあります。

 

今日もたくさん購入しました。

 

パラダイス山元『読む餃子』(新潮社)
フレッド・ハプグッド『マサチューセッツ工科大学』(新潮社)
アリス・ウォーカー『カラーパープル』(集英社
たかのてるこサハラ砂漠の王子さま』(幻冬舎
スティーヴ・ペリーエド・ソロモン『メン・イン・ブラック』(ソニー・マガジンズ
永井隆サントリー対キリン』(日本経済新聞出版社
アンナ・ガヴァルダ『泣きたい気分』(新潮社)
牛山隆信『もっと秘境駅へ行こう!』(小学館
リリー・ブレイク『スノーホワイト』(竹書房

 

『読む餃子』。タイトルからして絶対面白いやつですよね。
みんな大好き餃子だけど、改めて「読む」となると、どんなことが書いてあるのか気になります。

 

メン・イン・ブラック』。誰もがご存知、同名映画の小説版です。表紙はもちろん、主演のお二人!カッコよくポーズをキメてます。
映画もいつ観ても本当に面白いですね。小説版だとまた違った雰囲気だと思うので、とても楽しみです。

 

『もっと秘境駅へ行こう!』。私は鉄道オタクではないし、秘境駅マニアでもありません。
自分ではきっと一生行くことはないだろうけれど、こうやって本という形で紹介されているものを読むのは純粋に楽しいです。

 

・・・もうこれ以上本を増やすわけにはいかないと思っているのに、ついつい買ってしまいますね・・・。
面白そうな本が並んでいると、買わないという選択肢をとることにものすごい勇気がいります(笑)

 

もうホンマに止めなくては・・・。

 

機種変更しました

2017年に買い換えて以来、ずっとそのまま使い続けてきたiPhone7。

 

しかし、そんなiPhone7も、少し前からついに動作がおかしくなってきていました。
充電MAXにしたのにバッテリーが一日もたなかったり、急に電源が落ちたりということが続いていたんです。

 

もうそろそろ替え時かなぁということで、ネットでいろいろ新しい世代のiPhoneについて見ていました。

 

店舗だと長い時間待たされるし、今はネットでも注文できるとのことだったので、早速注文。
そして昨日、職場から帰宅したら無事に新しいiPhoneが届いてました。

 

その名も、iPhone12 mini。色はパープルです。
写真だとこんな感じ。とても良い色をチョイスしたなぁと思ってます。しかし撮るのへたくそな私・・。

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もともと持っていたiPhone7と比較すると、大きさはほぼ一緒です。
しかしながら、こちらは画面がオールスクリーン表示なのでiPhone7よりも大きく見えるところがメリットでしょうか。

 

本当はiPhone12にしたかったのですが、間違えてminiを注文してたみたいです(笑)
でも実際使ってみたらminiでも全然問題ないですね。すごく軽いし。
そもそも私は機種とかにあまりこだわりがない人間なので、見た目のフィーリングとかで決めることが多いです。

 

ネット注文だったので、データ移行は自分でやらないといけません。私はこれが一番心配でした。
あれこれ入力しないといけないんだろうなとか、一日時間使っちゃうかもとか・・・いろいろ考えてしまってとにかく不安だらけでしたが、無事にクリアできました。

 

なんと今は旧iPhoneからのデータ移行が誰でも簡単にできるようになっているらしく、you tubeでもたくさん動画が紹介されています。

 

私は、かじがや卓哉さんの動画を参考にしました。


iPhone機種変更データ移行方法【12シリーズ対応】【その他の機種もOK】【徹底解説】 - YouTube

 

データ移行前の準備や注意点、実際のやり方など細かく紹介してくださっているので、とてもわかりやすかったです。
他にも、iPhone12シリーズの比較動画などもありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

 

私がiPhone7を購入したのは2017年の7月で、iPhone8が発売される直前でした。 
そこから今日までの間に5世代も新しい機種が出ていたことに驚きです・・・。

 

ITの進化って、ほんとすごいですよね。
iPhone12シリーズが発売されたのは半年くらい前とのことですが、今から半年後にはもうこのシリーズは古くなってるんでしょうね・・・。

 

明日は休みをもらっているので、早速iPhoneケースを買いに行こうと思います。
もういい加減に髪の毛も切りたいし、明日はいろいろ忙しくなりそうです(笑)

 

 

読書感想:『吟遊詩人ビードルの物語』

J.K.ローリングの『吟遊詩人ビードルの物語』(静山社)を読み終わりました。

 

作者について

1965年、英国南部のチッピング・ソドベリーに生まれる。エクスター大学ではフランス語を専攻。――中略――母親を亡くした1990年に、マンチェスターからロンドンのキングズ・クロス駅に向かう汽車の中で、突然ハリーという魔法使いの少年の構想を得たという。それから2007年までの17年をかけて完成した全7巻は、67ヵ国語に訳され、4億冊以上を売り上げる超ベストセラーとなった。

引用元:J.K.ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(静山社)

 

概要

魔法界の子どもたちは、どんな物語を聞いて育ったのか――『ハリー・ポッター』の作者であるJ.K.ローリングがマグル界に贈る、魔法界のお伽噺です。

 

内容紹介

魔法界の子どもたちが昔から親しんできた五つのお伽噺について、一つ一つ語られています。

 

「魔法使いとポンポン跳ぶポット」
マグル(非魔法族)に親切な老魔法使いが遺した料理ポットと、マグルに冷たい息子とのドタバタ劇を描いています。

 

「豊かな幸運の泉」
三人の魔女とマグルの騎士が「豊かな幸運の泉」を求めて旅をする物語。最後はとてもほっこりします。魔法界でもこういった物語は好まれるようです。

 

「毛だらけ心臓の魔法戦士
ハンサムでお金持ちで才能ある若い魔法戦士と、驚異的な技を持つお金持ちの魔女の物語。ゾッとするようなお話です。

 

「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」
愚かな王様とペテン師、魔女バビティの物語。この物語で登場する魔法は既知の魔法の法則にほとんど完全に合致しているとされ、「真実味のある」一篇と言われています。

 

「三人兄弟の物語」
三人の兄弟と、『死』との物語。本編においても重要な意味を持っています。

 

感想

この本は、最終巻の『ハリー・ポッターと死の秘宝』の中でダンブルドアハーマイオニーに贈った本でもあり、本編とも非常につながりの深いものになっています。

 

ここに書かれているお伽噺は魔法界の子どもたちが幼い頃から親しんでいたものばかりで、私たちの世界でいうと「シンデレラ」や「眠り姫」のような存在にあたるとのことです。

 

ちょっと笑えるお話だったり、背筋がゾッとするような怖いお話だったり・・・一つ一つの物語はとても短いものですが、「ハッ」とさせられるような教訓めいたものもあり、私たちマグルにも十分通用する話だと思いました。


ハリー・ポッター』を知っている方はこの本を読むことでより深く本編を楽しむことができますし、もちろん知らない方でも一つの読み物として十分に楽しめるでしょう。

 

私がこの本を手にしてみて面白いなと感じた点は二つあります。

 

まず一点目に、ハーマイオニー・グレンジャーが古代ルーン語からこの本を翻訳したという設定になっていること。

 

ハーマイオニーといえば、『ハリー・ポッター』のメインキャラとして大活躍しますね。彼女は実際にホグワーツ魔法魔術学校で「古代ルーン文字学」の授業をとっていますし、得意科目でもあります。
また、彼女はもともとマグルということもあり、マグルである私たち向けに非常にわかりやすく読みやすい内容に翻訳してくれています。

 

二点目に、章の終わりごとにダンブルドア先生の解説がついていて、まるで本当にこのお伽噺が身近にあるかのような臨場感を味わえること。

 

作中でも、その偉大な力で世界中の魔法使いたちに敬われ、恐れられているダンブルドア。重要な人物ではありますが、あまり多くを語らず捉えどころの無い人物として描かれています。
実際に本編の中でも、ダンブルドアの考えていることがわからずに悩むハリーの姿が至るところで出てきます。

 

ダンブルドア先生の解説はやはり難しかったですね・・・本編もまた読みたくなってきたので、合わせて読み直してみようと思います。

 

・・・『ハリー・ポッター』のような魔法が身近にある世界って、本当に憧れますよね(私だけ?)
そんな世界が実際に存在したらどんなにいいだろう。絶対楽しいだろうなと、いつも思い焦がれていました。

 

でも、あるんですよね。『ハリー・ポッター』そのままの、魔法の世界がこの国に。
ご存知、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンですね。
はじめてこの世界に来た時、言いようのない感動と喜びに震えました。

 

人間の力って、ほんとすごいですよね。ありもしない世界をつくっちゃうんだから。
でもそのおかげで、大阪に帰省するたびに魔法界に行けるようになったし、行くたびに「マジ生きてて良かった」と心から思ってます(笑)

 

写真を載っけておくので、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。
自分の目で見たい!という人や、魔法の世界に興味のない方はスルーしてください。

 

※写真は、すべてコロナが流行る以前に撮影したものです。

 

ホグワーツ城」。乗り物アトラクションあり。場内のみの見学もできます。クオリティがとにかくすごい。外観も城内も、本編に出てくるホグワーツ城そのものです。

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「ハニーデュークス」店内。本編でもお馴染みのお菓子がお土産として実際に売られています。

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ホグワーツ特急」。乗ることはできませんが写真が撮れます。

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ホグズミード村名物「バタービール」。ビール、とありますがノンアルコールです(笑)しょうが風味が良い感じ。

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読書感想:『星を見あげたふたりの夏』

シンシア・ロードの『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房)を読み終わりました。

 

作者について

児童書作家。デビュー作『ルール!』(主婦の友社)で、2007年ニューベリー賞オナーに選ばれた。米国ニューハンプシャー州出身で、現在は本書の舞台、メイン州に在住。教師、行動障害スペシャリスト、書籍販売などを経て、作家に。

引用元:シンシア・ロード『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房

 

概要

リリーとサルマを結び付けたのは、目の見えないリリーの飼い犬だった――地元の少女リリーと、農園の出稼ぎ労働者の娘サルマの友情を描いた物語です。

 

内容紹介

リリーはメイン州に住む女の子。おじいちゃん、おばあちゃん、飼い犬のラッキーとともに暮らしています。おじいちゃん、おばあちゃんは、なんでも屋を町で営んでいます。
ラッキーは黒いラブラドール・レトリーバーです。しかし、ラッキーの目は白く濁っています。白内障にかかり、視力を失いつつありました。

 

ある日、リリーはラッキーとブルーベリー農場の近くを散歩していました。ところが、突如としてラッキーが走り出します。
リリーの制止もきかず、ラッキーがトラックにはねられてしまいそうになった時、その子は現れました。
その子がバックパックからサンドイッチとポテトチップの袋を取り出すと、その音にラッキーは反応し、おとなしくなりました。

 

リリーはようやく追いつきますが、息を切らしていたためぺこりと頭をさげるのがやっとでした。
その子の年齢は、リリーと同じ12歳くらいに見えます。とてもきれいな子でした。
姿格好から、おそらくは、夏の間だけ農場に出稼ぎにきている家族の子どもです。そうした家族は多くいましたが彼らの滞在は短く、これまでリリーと彼らとの間に接点はありませんでした。

 

その夜、散歩中にあった出来事をおばあちゃんに話すと、なにか食べる物をその子の家に持って行ってあげなさいと言われました。名前も知らないのにどうするのかと思っていたら、おじいちゃんが一緒に来てくれると言います。
農場に向かい、出稼ぎ労働者のキャンプで受付をすますと、事務所にいるミゲルに要件を伝えました。
ミゲルによると、リリーが出会ったのは「サンティアゴ」という一家で、娘の名は「サルマ」とのことでした。

 

ミゲルがドアをノックし、サンティアゴのおかあさんが出てきました。その後から、あの女の子――サルマも出てきました。
サルマのおかあさんはスペイン語しかわからないようですが、サルマとサルマのおとうさんは英語がわかるようです。
昼間のお礼を伝え、おばあちゃんの作ってくれたお土産のポークパイを渡して、二人は笑顔で手を振って別れました。

 

翌日、サルマが店にたずねてきました。ポークパイのお礼に、ブルーベリー・エンチラーダを持ってきたとのことで、二人で食します。
ラッキーも、サルマのことを覚えていたようで、とても嬉しそうにしていました。

 

ふと、サルマがリリーの手元を見やると、絵の具と木で作ったハチの家が置いてあります。このハチの家にステンシルで絵を描くのがリリーの仕事でした。ラッキーの目の手術代を稼ぐためです。

 

事情を知ったサルマは、実は絵が得意でした。ステンシルも使わずにハチの家に自由に絵を描いていきます。それはとても色鮮やかでパワフルな花の絵でした。

 

明日もハチの家の絵を描くのを手伝うと言ってくれたサルマですが、リリーは内心、こんな絵では売れないだろうと思いました。絵の具が乾いたら、サルマの絵の上からこっそりぬりなおすつもりでいたのです。

 

ところが、次の朝になってみると、驚くべきことが起こっていました。サルマが絵を描いたハチの家が売れたというのです。
購入したお客さんは女性でした。その人は、サルマの描いた絵を見て芸術だと思ったと言います。
リリーにとって、お金が入るのは嬉しいことでした。と同時に、少し悔しい気持ちもありました。自分の描いたのは芸術ではないと言われたような気がしたのです。

 

その日も、サルマはカラフルな絵の具で絵を描こうとしました。ピンクの絵の具でハチを描くというサルマに、リリーは驚きを隠せません。

 

 ピンク?わたしはまた口がぽかんとあいた。サルマはもうピンクの絵の具を出している。ひとりのお客さんがあのきてれつな色の家を買ったからって、もうこれ以上売れるわけはない。花はいろんな色でもいいけど、ハチは――「ピンクのハチなんて見たことあるの?」
 サルマはうなずいた。「もちろん。空想で。想像するの、好きじゃない?」

引用元:シンシア・ロード『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房)、44ページ

 

リリーはハチの家をとりました。ちょっと変化をつけてみようか・・・しかし、結局リリーは緑の絵の具で葉っぱを塗りました。

 

・・・獣医のキャッツ先生は、とてもやさしい人でした。ラッキーにもとても良くしてくれます。
ラッキーの目の手術代は、諸費用合わせて二千ドル以上はかかります。ハチの家を売るだけでは、ものすごい時間がかかりそうです――。

 

翌日、ハンナが店にやってきました。リリーとハンナは幼い頃からいつも二人一緒の親友でしたが、いつしかハンナが男の子の話ばかりするようになり、リリーはハンナと会うのがだんだん煩わしくなってきていました。
ハンナとの会話もそこそこに店に戻ると、すでにサルマが来ていました。
リリーは、8月の終わりに行われるブルーベリー・フェスティバルについてサルマに話します。
二人は、ラッキーの手術代を稼ぐため、このフェスティバルにブースを借りて出店することにしました。

 

実はこの大会では、ダウンイースト・ブルーベリー・クイーンというコンテストも開かれることになっており、リリーのおかあさんは過去に3年連続優勝を経験しています。
昨年の優勝者はハンナでした。ハンナはもちろん今年も優勝を狙って出場します。
サルマも、この大会に出ることにしました。大会の出場者は町の人間でなければならないというルールはないのです。
リリーとサルマは、実行委員会メンバーのラルーさんにサルマの出場を申し込みにいきました。しかし、サルマは元気がありません。

 

 サルマは小さな石をけった。「ラルーさんはぜったいあたしは優勝しないと思ってる。キャンプの子だから。みんな、あたしたちが働きにくるのは歓迎するけど、透明人間でいてほしいんだよ」
 わたしははずかしかった。サルマのいうとおりだから。サルマに会うまでは、毎年夏になると来て、いつのまにかいなくなる労働者家族のことを気にもしていなかった。――中略―――
 でもサルマと友だちになってから、わたしは見方が変わった。サルマならほかの人の見方も変えられるはず。おかあさんがフランス系カナダ人ではじめて優勝してクイーンになったときに、みんなの考えを変えたみたいに。おかあさんが優勝するわけないと思ってた人もいただろう。それでもおかあさんは挑戦して、みんなの目のまえでやりとげた。

引用元:シンシア・ロード『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房)、114ページ

 

二人の挑戦が始まりました。
リリーはハチの家の他、ブルーベリー・エンチラーダも販売することにしていたので試作を重ねる日々。
サルマは慣れない言葉遣いの練習、ブルーベリーについての一問一答の練習を日々重ねていきました。コンテストでは、立ち居振る舞い、ドレスの着こなしの他、ブルーベリーについての知識も問われるのです。

 

迎えたフェスティバル当日。
コンテストに出場する女の子たちは、みんなきれいにドレスアップしていました。
その中でも、サルマとハンナはひときわ目立っています。

 

一次審査が終わり、次の審査に進む3名の中に、サルマとハンナの名前がありました。
しかし次の審査が始まると、サルマの姿が見えなくなりました。
心配したリリーがステージ裏に探しにいくと、すっかり自信を消失したサルマの姿がありました。普段の元気なサルマからは想像もつかないほどおびえています。

 

リリーは、自分がサポートすると言ってサルマの手をとり、ともにステージに向かいました。
リリーの力添えもあり、サルマは自信を取り戻し、自分をアピールし、なんとかその場を切り抜けたのでした。

 

・・・コンテストの結果は、優勝者ハンナ、サルマは準優勝です。
サルマは賞品としてフェスティバルで使える商品券をもらいました。それをリリーに渡します。
しかし、リリーがよく見ると、商品券が入った封筒には、動物愛護協会の名前が入っていました。

 

理由をといただすリリーに、サルマは答えます。

 

「目が見えない犬についていろいろ読んでいたら、ラッキーを助けるのは犬じゃないかって気がついた。犬は群れでくらす習性があるから、仲間の犬がラッキーを助け、ラッキーの目になってくれるかもしれない。リリーに話そうと思っていたところへ、商品券をもらって、これは運命だと思った。だからもうたのんできた」

引用元:シンシア・ロード『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房)、201ページ

 

リリーは納得ができません。もともとブースの出店をしたのは、ラッキーの目の手術代を稼ぐためでした。
しかし、手術をしても絶対に治るとは限らないのです。しかもラッキーはすでに老犬です。手術に耐えることができないかもしれない――。
それは以前、リリー自身が獣医のキャッツ先生から言われていたことでもあったのです。そして今、サルマもまた、仲間の犬がいることがラッキーのためになると言う。
リリーは信じられない思いでした。サルマに対し、つい強い口調で言い返してしまいます。あきらめきれないリリーに、おじいちゃんが言いました。

 

 ――中略――「リリー、わたしがいったのをおぼえてるかい。だれだって、愛する人には望みをかなえてほしいと思うものだって」
「ほんとだよ!わたしはラッキーに見えるようになってほしいの。サルマはそれを知ってるのに」
「そうだね。リリーはラッキーの目を治したい。でもラッキーはなにを望んでいる?」
 ラッキーはサルマが行ってしまった方向にじっと顔をむけていた。期待するみたいに、しっぽをときどきふる。「ラッキー見えるようになりたがってる」
「それはどうかな。ラッキーはいまのままで満足しているように見えるよ。人が犬から学べることはある。犬は失ったことを悲しんで過去をふりかえりはしない。『なんで、おれが?』といつまでもなげいてばかりじゃない。まえへ進んで、またうれしいことを見つけるんだ」

引用元:シンシア・ロード『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房)、203~204ページ

 

もう一つの問題は、おばあちゃんでした。おばあちゃんはラッキーのことをとても嫌っているのです。犬をもう一ぴき飼うなんて、許してくれるはずもありません。
それはここに呼べばわかる、と言っておじいちゃんは店番しているおばあちゃんに電話をかけました。

 

おばあちゃんが駆けつけてくると、案の定とても怒っていました。説得を試みるおじいちゃんですが、おばあちゃんは頑なに首を縦にふりません。
ラッキーのことを責めるように、おじいちゃんに詰めよります。

 

ラッキーは何も悪くないのです。ラッキーは自分が怒られているように感じたのか、リリーのそばに寄ってきました。
リリーがふと顔をあげると、なんとおばあちゃんの目がうるんでいました。こんなおばあちゃんの姿を見るのははじめてです。

 

おばあちゃんは、過去に起こったある出来事が原因でラッキーを嫌うようになってしまったのでした。しかし、それは決してラッキーのせいではありません。
おばあちゃんは過去にとらわれるあまり、リリーに対しても過保護気味になり、ラッキーのことにも無関心を装っていたのでした。

 

もう一ぴきの世話はすべてリリーがすることを条件に、おばあちゃんは犬を飼うことを承諾します。
「ロージー」と名付けられたその犬を連れてサルマの家に行き、リリーとサルマは仲直りしました。

 

・・・やがて、別れの日が近づいてきました。サルマがリリーに自分の描いた絵を渡すシーンで、この物語は幕を閉じます。

 

 絵をよく見て気がついた。犬の足もとや、畑のわきの道のそば、タイガーリリーのまわりにも、一面に広がるブルーベリーはいろんな色でかかれている。赤、ピンク、むらさき、黒、青、白、しま模様の実もある。
 そして小さなブルーベリーの実ひとつひとつには小さな黄色い点。
 銀河でたくさんの星がかがやいているみたいだった。

引用元:シンシア・ロード『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房)、222ページ

 

感想

この物語は、「新しいことに挑戦する」ことが大きなテーマになっています。

 

それまで農場の出稼ぎ労働者と接することのなかったリリー。そんなリリーが、何事にも前向きなサルマとの出会いによって、フェスティバルに出店してハチの家を販売することを決意します。
一方のサルマもまた、自分はひと夏の間しかこの町にいないとわかっていながらも、コンテストに出場する決意をします。

 

サルマは結果的に優勝することはできませんでした。
しかし、それまで思ってもみなかったことに挑戦したということが、二人にとって大きな財産になったことは間違いありません。

 

私がこの本の中で一番心を動かされたのは、普段は強気なおばあちゃんが、もう一匹犬を飼うにあたって涙を見せる場面です。
リリーとラッキーに対して冷たいように見えるけれども、実はそこにはおばあちゃんの隠された苦悩があって、ずっと一人でその苦悩を抱え続けてきたのです。

 

おばあちゃん、苦しかっただろうなぁ・・・。

 

すべてをわかった上でおばあちゃんを受け入れるおじいちゃん――「もういろんなことから解放されてもいいんじゃないか」と優しくおばあちゃんを包み込む愛の深さに、涙が止まりませんでした。

 

この本には、至るところに可愛いイラストが添えられています。
どのページでも、ラッキーが本当に幸せそうな表情をしていて、それがまた私の涙をそそるのでした。

 

本棚のご紹介

ずっと雨ですね。こう雨ばかり続くと気持ちもどんどん塞いでしまいます。
そんな雨の憂鬱は、今週のお題で吹き飛ばしてしまいましょう。

 

「雨の日の過ごし方」ということで、お決まりの読書がらみの内容です。
しかしながら、いつも同じだとつまらないので、今日はちょっと趣向を変えて、私の部屋の本棚についてご紹介したいと思います。

 

あ、本棚そのものじゃなくて、本棚の中身の、です!(笑)

 

私の本棚は真ん中に仕切りがあり、上下は板で好きな間隔に調節できるようになっています。
では早速、右側の一番上からいきましょう。

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このように、三番目の段まで文庫本がずらりと並んでおります。奥にもあります。
並び順にはこだわりがあって、出版社名ごとに五十音順、さらにその中で作者名ごとに五十音順に並べています。

 

最近購入した古本たちはまだ並べきれていないので、ここにはいません。
というより、出掛けるたびに購入してしまうから整理が追いついていないというのが実情です。

 

ここに並んでいる本たちは、今の家に引っ越してくる時に実家から持ってきたものがほとんどです。
本当はまだこれの倍くらい実家にあるのですが、さすがに全部は無理と言われたので泣く泣く厳選しました。
私の本の好みがなんとなくバレそうですね(笑)

 

右側、真ん中の二段はこんな感じ。

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写真上は、なんかいろいろ混ざってます。海外旅行系とかはここですね。謎にゲームのガイドブックとか国語便覧とか混じってますけど(笑)
家計簿は今はもうつけてません。2年くらい前までは律儀につけていたのですが・・・。

 

写真下は資格関連。実際に取得したのかと言われると・・・運転免許以外はとってません!その運転免許も、とったはいいけどペーパーです(^^;

 

いろんなことに興味はあるんです。
私の場合、資格をとりたいというよりも、その資格が純粋にどんな内容なのかということに興味があって、それが行き過ぎた結果こうやってテキストを買ってしまうんですよね・・・。

 

実際にこれを全部読んだかというと、全部は読んでないです。
が、もともと勉強自体は嫌いではないので、純粋に自分の知識として、自分への投資ということで気が向いたときに開いてみたりしてます。

 

※真面目に勉強されている方からしたら、ものすごく不愉快な気持ちになると思います。ご気分を害された方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。

 

右側の残りの棚は飛ばして、お次は左側の一番上から。
なんでかっていうと、右側の残りの部分は整理しきれていない本たちがそこに積み上がってるので、とてもお見せできないのです・・・。

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三段目まですべて漫画です。少女漫画ばっかり!ここでも私の好みがモロバレですね(笑)

 

望月淳先生の『Pandora Hearts』は、ジャンルとしてはダーク・ファンタジーというものになるんでしょうか。そういうジャンルが好きな方はハマると思います。
不思議の国のアリス』をモチーフにした世界観ですが、私は一回読んだだけではストーリーを完全には理解できませんでした(笑)
しかしながら絵柄は最高に私好みなので、小説版も買いました♪♪

 

続いて、左側の真ん中二段。

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写真上はドラクエ関係の小説と漫画です。どんだけ好きやねん。
カバーがかかっているのは藤原カムイ先生の『ロトの紋章』です(なつかしい)
私は基本カバーはつけない人間なのですが、なんでこれだけカバーかかってんねん!というと、単純に完全版なので汚したくないという理由からです。
ゆくゆくは、三条陸先生の『ダイの大冒険』もここに並べる予定です♪♪

 

写真下は新書サイズの本たちと、『ハリー・ポッター』シリーズです。
なぜハリポタを文庫の棚に入れなかったかというと、写真を見てもわかる通り、この場所がまるでこの本が収まるべき場所とでもいうように、ジャストフィットだったからです。
もちろん、全巻読みました。

 

最後は、左側の下段。

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ここは語学関係の書籍がビッシリです。
先ほども述べましたが、基本的に勉強は嫌いではないので、語学に対しても興味のあるものはテキストを購入してました。

 

このブログで中国留学の記事など書いてますが、私はもともと中国語を独学で学んでいた経緯もあって、語学そのものも好きだし、語学の勉強も好きです。
実際に役に立ってるのかとなると役には立ってないんですけど、でも自分の名前とかだけでもその言語で書けたら、楽しくないですか?

 

中国語関係のは圧倒的に数が多いので、丸々スペースとってます。左半分は実際に留学時に使っていたテキストもあります。

 

実際にネイティブが使っている表現とかが日常会話の中でぽんと出てくるようになったら、「あ、今なんかしゃべれてるかも自分」みたいな、ちょっと弾んだ気持ちになります。

 

中国語を使う機会がほとんどなくなってしまった今、私の中国語は相当アヤしいものですが・・・コロナが終息して世界を自由に行き来できる日が戻ってきたら、中国にもまた行きたいなと思っています。

 

以上、私の本棚紹介でした。