行雲流水 〜お気に召すまま〜

好きなことを好きなように好きなときに書くブログです。

読書感想:『吟遊詩人ビードルの物語』

J.K.ローリングの『吟遊詩人ビードルの物語』(静山社)を読み終わりました。

 

作者について

1965年、英国南部のチッピング・ソドベリーに生まれる。エクスター大学ではフランス語を専攻。――中略――母親を亡くした1990年に、マンチェスターからロンドンのキングズ・クロス駅に向かう汽車の中で、突然ハリーという魔法使いの少年の構想を得たという。それから2007年までの17年をかけて完成した全7巻は、67ヵ国語に訳され、4億冊以上を売り上げる超ベストセラーとなった。

引用元:J.K.ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(静山社)

 

概要

魔法界の子どもたちは、どんな物語を聞いて育ったのか――『ハリー・ポッター』の作者であるJ.K.ローリングがマグル界に贈る、魔法界のお伽噺です。

 

内容紹介

魔法界の子どもたちが昔から親しんできた五つのお伽噺について、一つ一つ語られています。

 

「魔法使いとポンポン跳ぶポット」
マグル(非魔法族)に親切な老魔法使いが遺した料理ポットと、マグルに冷たい息子とのドタバタ劇を描いています。

 

「豊かな幸運の泉」
三人の魔女とマグルの騎士が「豊かな幸運の泉」を求めて旅をする物語。最後はとてもほっこりします。魔法界でもこういった物語は好まれるようです。

 

「毛だらけ心臓の魔法戦士
ハンサムでお金持ちで才能ある若い魔法戦士と、驚異的な技を持つお金持ちの魔女の物語。ゾッとするようなお話です。

 

「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」
愚かな王様とペテン師、魔女バビティの物語。この物語で登場する魔法は既知の魔法の法則にほとんど完全に合致しているとされ、「真実味のある」一篇と言われています。

 

「三人兄弟の物語」
三人の兄弟と、『死』との物語。本編においても重要な意味を持っています。

 

感想

この本は、最終巻の『ハリー・ポッターと死の秘宝』の中でダンブルドアハーマイオニーに贈った本でもあり、本編とも非常につながりの深いものになっています。

 

ここに書かれているお伽噺は魔法界の子どもたちが幼い頃から親しんでいたものばかりで、私たちの世界でいうと「シンデレラ」や「眠り姫」のような存在にあたるとのことです。

 

ちょっと笑えるお話だったり、背筋がゾッとするような怖いお話だったり・・・一つ一つの物語はとても短いものですが、「ハッ」とさせられるような教訓めいたものもあり、私たちマグルにも十分通用する話だと思いました。


ハリー・ポッター』を知っている方はこの本を読むことでより深く本編を楽しむことができますし、もちろん知らない方でも一つの読み物として十分に楽しめるでしょう。

 

私がこの本を手にしてみて面白いなと感じた点は二つあります。

 

まず一点目に、ハーマイオニー・グレンジャーが古代ルーン語からこの本を翻訳したという設定になっていること。

 

ハーマイオニーといえば、『ハリー・ポッター』のメインキャラとして大活躍しますね。彼女は実際にホグワーツ魔法魔術学校で「古代ルーン文字学」の授業をとっていますし、得意科目でもあります。
また、彼女はもともとマグルということもあり、マグルである私たち向けに非常にわかりやすく読みやすい内容に翻訳してくれています。

 

二点目に、章の終わりごとにダンブルドア先生の解説がついていて、まるで本当にこのお伽噺が身近にあるかのような臨場感を味わえること。

 

作中でも、その偉大な力で世界中の魔法使いたちに敬われ、恐れられているダンブルドア。重要な人物ではありますが、あまり多くを語らず捉えどころの無い人物として描かれています。
実際に本編の中でも、ダンブルドアの考えていることがわからずに悩むハリーの姿が至るところで出てきます。

 

ダンブルドア先生の解説はやはり難しかったですね・・・本編もまた読みたくなってきたので、合わせて読み直してみようと思います。

 

・・・『ハリー・ポッター』のような魔法が身近にある世界って、本当に憧れますよね(私だけ?)
そんな世界が実際に存在したらどんなにいいだろう。絶対楽しいだろうなと、いつも思い焦がれていました。

 

でも、あるんですよね。『ハリー・ポッター』そのままの、魔法の世界がこの国に。
ご存知、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンですね。
はじめてこの世界に来た時、言いようのない感動と喜びに震えました。

 

人間の力って、ほんとすごいですよね。ありもしない世界をつくっちゃうんだから。
でもそのおかげで、大阪に帰省するたびに魔法界に行けるようになったし、行くたびに「マジ生きてて良かった」と心から思ってます(笑)

 

写真を載っけておくので、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。
自分の目で見たい!という人や、魔法の世界に興味のない方はスルーしてください。

 

※写真は、すべてコロナが流行る以前に撮影したものです。

 

ホグワーツ城」。乗り物アトラクションあり。場内のみの見学もできます。クオリティがとにかくすごい。外観も城内も、本編に出てくるホグワーツ城そのものです。

f:id:akizuki-haruka:20210525203133j:plain

 

「ハニーデュークス」店内。本編でもお馴染みのお菓子がお土産として実際に売られています。

f:id:akizuki-haruka:20210525202835j:plain

 

ホグワーツ特急」。乗ることはできませんが写真が撮れます。

f:id:akizuki-haruka:20210525202851j:plain

 

ホグズミード村名物「バタービール」。ビール、とありますがノンアルコールです(笑)しょうが風味が良い感じ。

f:id:akizuki-haruka:20210525202910j:plain