行雲流水 〜お気に召すまま〜

好きなことを好きなように好きなときに書くブログです。

中国と私①

先日、職場の同僚が退職されました。

 

その人は中国出身の方で、中国好きな私としてはもっといろいろ話したかったと思いつつ、在宅勤務だったこともありなかなか話をする機会がないままだったのが残念です。
たまにオフィスで会ったときには中国語で話しかけてみたりもして、でももう何年も使ってないとやっぱり全然話せなくて、ちゃんと勉強し直そうかなーと感じている今日この頃です。

 

その方と一緒に仕事をするようになって、中国に留学していた頃を思い出しました。

 

2006年は夏休みの1ヶ月間を利用して北京語言大学へ短期留学、2007年は約1年間で北京大学に交換留学しました。
その他、大学で所属していたサークル内の行事で訪中したり、個人としての中国旅行も何度か行っています。

 

いったんは留学時代の話をしようと思ったのですが、膨大な量になるので別の機会に譲るとして、なぜそこまで中国に心ひかれるのか、今日はそれについて少し語ってみようと思います。

 

私が中国にのめり込むようになったのは、漢字がきっかけでした。
それまでにも、ニュースやバラエティー番組で中国が取り上げられたときはなぜか引き込まれるものがあって見ていたし、インタビュー映像などを見ると綺麗な人が多いなぁという印象でした。

 

そんなある日、何気なくテレビを見ていると、何やら不思議な抑揚をもった言葉が聴こえてきました。
中国人へのインタビューをするというものだったかと記憶していますが、インタビュー内容は日本語字幕で画面下に表示されるため、インタビューを受けている中国人の話す言葉はそのまま私の耳に流れてきたのでした。

 

これが、中国語という言葉なのか。
漢字だけなのに、一体どうやって話しているんだろう――。

 

そう思った私は少しずつ中国語に興味を持ち始め、自分で調べるようになりました。

 

日本語の漢字と中国語の漢字は同じように見えるものもあるし、発音が似ている(ように聴こえる)ものもある。かと思えば、全然違った発音になるものもある。
それを発音することができたら――、中国人のように漢字を読むことができたらどんなに楽しいだろうかと思うようになりました。


それまで私が知ってる中国語といえば「你好(ni3hao3)」と 「谢谢(xie4xie)」くらいなもので、どうやって発音するのが正解なのかも知りませんでした。

 

きちんとした中国語を学んでみたい。できれば、自分の口で話してみたい――。

 

そして気づけば自分で中国語のテキストを買い、独学で勉強し始めていました。
学ぶたび、中国語のもつ不思議な響きに魅了され、どんどん面白くなっていきました。


きちんと学びたいと思っていた割には、独学でやるなんて無謀だったなぁと今は思いますが、 当時高校生だった自分には、これが自分にできる最善の方法でした。

 

高校の英語の授業は全然伸びなかったのに(笑)、中国語に関しては毎日継続してCDを聴き、発音の練習を重ねていました。


我ながらすごいなと思うのは、これを自分の意思でやってたってことです。
誰に命令されたわけでもなく、誰に宿題を出されたわけでもないのに、毎日学校から帰ったらきちんとCDを流して、聴こえた通りに発音してみるということを当たり前のように行っていたのでした。

 

そんな中でやがて受験シーズンを迎え、自分の進路について考える時期が来たとき、私は迷わず「中国語が学べる大学に行きたい」と両親に告げました。
両親も理解を示してくれ、猛勉強の末、晴れて大学合格を勝ち取り、思う存分に中国語を学べる環境に飛び込むことができたのです。

 

在学中に留学を経験することもでき、社会人となってからは中国語を使う機会にも恵まれましたが、転職を繰り返すうち中国語からはだんだん遠ざかってしまいました。

 

もう4年以上は中国語に触れていないです。
言葉は使わないとやはりどんどん忘れていってしまうんですよね・・・今はきっとヒアリング能力も相当落ちてしまっているでしょう。

 

今の仕事は英語を読み書きすることはあっても、中国語を使う機会は限りなくゼロに近いです。
そんな中で、中国の方が同じ職場におられたことはすごく励みになったし、もう一度中国語を勉強しようと思うことができたので、本当に感謝しています。

 

最後に中国の地を踏んだのはもう10年前になるでしょうか。
いつかまた行けることを、心から願っています。

 

※写真は2011年に撮影したものです。スターバックスコーヒーの中国語表記です!
 撮影場所:北京市・后海

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