読書記録:2021年8月
雪乃紗衣『レアリアⅢ 運命の石 前篇』(新潮社)
雪乃紗衣『レアリアⅢ 運命の石 後篇』(新潮社)
青山ゆみこ『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』(幻冬舎)
春江一也『プラハの春(上)』(集英社)
春江一也『プラハの春(下)』(集英社)
出口保夫『英国紅茶への招待』(PHP研究所)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 聖杯伝説』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 贖罪の十字架』(新潮社)
小島美佐『アフリカの森から』(文芸社)
有川浩『レインツリーの国』(新潮社)
日本博学倶楽部『「世界遺産」謎解きガイド』(PHP研究所)
堺雅人『文・堺雅人』(文藝春秋)
ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』(文藝春秋)
蔵前仁一『ホテルアジアの眠れない夜』(講談社)
計15冊。
8月は前半に体調を崩してしまったことでなかなか読書ができなかったのですが、最終勤務を終えてからは自分でもビックリするくらいの爆速で読み進めてます。
最近の私の生活は、読書、ブログを読む or 書く、スマホゲーム、で成り立ってます(笑)
では、8月に読んだ本の中から感想を少々。
別で語っている読書感想の記事もあるので、良かったらそちらもご覧ください♪
akizuki-haruka.hatenadiary.com
akizuki-haruka.hatenadiary.com
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 聖杯伝説』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 贖罪の十字架』(新潮社)
普段あまり読むことのないミステリーですが、こちらは表紙とタイトルに惹かれて古本屋で購入しました。
ローマ大学に留学中の玄須聖人(くろすせいと)が、ヴァチカン教皇庁に務めるマリク・フェデリオ神父、ジャーナリストの斉木真一(さいきしんいち)とともに、様々な事件の謎を解明していく物語です。
殺人の場面ではかなり凄惨な描写があり、グロいのがニガテな私は「やっぱりミステリーはちょっと無理かも・・・」と思いつつも、読み進めているうちにいつしか物語の面白さにどんどん引き込まれて、時間を忘れて読んでいました。
物語の舞台がヴァチカンということもあり、魔女狩り、聖杯、悪魔祓い師(エクソシスト)など、キリスト教と関わりの深い物語になっています。
キリスト教に詳しくない人でも、これらの言葉は耳にしたことのある人もいらっしゃるかと。
エクソシストは映画にもなっていましたしね(怖すぎて私は観ていません)
シリーズの主人公・玄須聖人はどこか抜けてて憎めないヤツ。
彼の見る夢は「予知夢」のような働きがあり、そのことで頭を悩ませています。
しかし、反面で自分では気付いていない不思議な才能を持っており、それが事件解決の糸口となっていきます。
マリク神父は金髪碧眼という少女漫画にいそうなキャラですが、文句なしに性格まで全部めちゃくちゃカッコイイです(笑)
見た目はダビデ像に似ているとのこと。
聖人とマリクとの友情、聖人と斉木との掛け合いなど、とても面白く読めます。
キリスト教についても勉強になる本でした。
この本についていろいろ調べてみると、賛否がかなり分かれるみたいですね・・・どちらかというとラノベっぽいという印象は私もありました。
空き時間でもサクッと読むことができるので、手軽にミステリーを楽しみたい方にオススメです。
堺雅人『文・堺雅人』(文藝春秋)
「半沢直樹」や「リーガル・ハイ」でお馴染みの俳優・堺雅人さんの手による本格エッセイです。
芸との向き合い方や日常で考えていることなどが、短いながらも知性あふれる文章で綴られています。
その文章の節々から、堺雅人さんが普段からものすごく読書に親しみ、文章を練られていることがわかります。
あの「倍返しだ!!」の姿からは想像もつかないほど(笑)、穏やかで優しい人柄がにじみ出ていました。
堺雅人さんの洗練された文章に触れてみたい方は、ぜひ一読を。