行雲流水 〜お気に召すまま〜

好きなことを好きなように好きなときに書くブログです。

読書記録:2021年6月

加藤節雄『大人のロンドン散歩』(河出書房新社
ジェラルディン・マコックラン『ティムール国のゾウ使い』(小学館
ヴィクトル・ユゴーノートル=ダム・ド・パリ(上)』(岩波書店
ヴィクトル・ユゴーノートル=ダム・ド・パリ(下)』(岩波書店
パラダイス山元『読む餃子』(新潮社)
世界博学倶楽部『「世界地理」なるほど雑学事典』(PHP研究所
百舌涼一『生協のルイーダさん あるバイトの物語』(集英社
ルネ・レッジャーニ『犬と五人の子どもたち』(岩波書店
たかのてるこサハラ砂漠の王子さま』(幻冬舎
バーリー・ドハーティ『ホワイト・ピーク・ファーム』(あすなろ書房
イシコ『世界一周ひとりメシ』(幻冬舎
武光誠『「国境」で読み解く世界史の謎』(PHP研究所
ラージー・パゴージン『森の精のいる村』(童心社
ブレインナビ『大人のための「北斗の拳」人物伝』(PHP研究所

 

計14冊。

 

6月は仕事が忙しいのと後半からブログの勉強を始めたこともあり、普段読んでいる冊数に比べると少なめでした。

 

ヴィクトル・ユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』は、先月の読書感想でも語っております。

 

akizuki-haruka.hatenadiary.com

 

本当に、何回でも読み返したくなる名作です(;_;)

 

少し読書から話が逸れますが、実はこの原作を元にしたミュージカル版『ノートルダムの鐘』(劇団四季)のサウンドトラックを先日ネットで購入しまして、毎日聴いてます。

 

実際に観劇したことはないはずなのに、オープニングからフィナーレまで、まるで本当に目の前で舞台を観ているかのような迫力があってシビれました。

 

今後また日本でも公演予定があるなら、その時は絶対に観たいです!
そして叶うなら、ぜひともその時は海宝直人さんのカジモドが観たい・・・・・・観たすぎる・・・・・・。

 

話を戻して、6月に読んだ本の中からいくつかピックアップしてご紹介します。

 

パラダイス山元『読む餃子』(新潮社)

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とにかく餃子へのハンパじゃない愛が溢れています。

 

日本で一番「餃」の字が多い本だと本書の冒頭にもある通り、どのページをめくっても「餃」の字が出てきます。

 

自分が食べたい餃子の試作に日夜励む著者によって書かれた本書は、とてもユーモア溢れる一冊になっています。

 

餃子って、最高ですよね(笑)
少なくとも、私自身は「餃子が嫌い」という人には今まで出会ったことがありません。

 

今は冷凍餃子も本当においしいものが作られていますし、ニンニク抜きでもおいしく食べられるものがたくさん出ていますよね。

 

不思議なもので、本書を読んでいるとだんだん口の中が餃子になってきます(笑)

 

本書では餃子をおいしく作るための方法についても書かれていますので、これを読んだ日の夕飯は、餃子で決まりですね★

 

ブレインナビ『大人のための「北斗の拳」人物伝』(PHP研究所

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連載開始から40年を迎えようとしている今でも、世代を超えて絶大な人気を誇る漫画『北斗の拳』。

 

本書は、物語に登場する多彩な人物たちに軸を当てて『北斗の拳』を語っていくという、ファンにとってはたまらない一冊です。

 

こう書くと私もこの漫画のファンなのかと思われるかもですが、実は私はこういう暴力的だったりグロい描写のある漫画は本来ニガテでして・・・。

 

ではなぜ購入したのかというと。

 

夫が家でこのアニメをよく観ていて、私は本当は観たくないのに「とにかく一回観てみなはれ」と半ば強制的にTVの前に座らされ、渋々観ているうちにいつしか引き込まれ、そしていつの間にかレイのファンになっていました(笑)

 

レイとは登場人物の一人で、南斗水鳥拳の伝承者です。
散り際がもう・・・涙なくしては語れません。個人的には、マミヤと二人で幸せになってほしかったです・・・。

 

そんなわけで、元々は夫が『北斗の拳』が好きなこともあり、読書嫌いな夫でもこういう本ならきっと読めるだろうと買ってみたのが本書です。

 

ちなみに夫は、トキの大ファンです。死ぬならトキに殺されたいとのことです(笑)

 

この本で『北斗の拳』の世界観と登場人物たちの魅力を知るうちに、ただの暴力漫画だと思っていた私の考えは一変しました。

 

自分を犠牲にしてでも、愛する女性のためにいのちを掛けて闘う男。
本来は愛深き人物でありながら、愛ゆえに苦しまねばならぬのなら愛などいらぬと、愛を捨てた男。
相手と互角に戦えるだけの力を持ちながらも、村人たちを守るために右脚を差し出した男。

 

愛する人のため、自分を慕ってくれる人たちのため、子どもたちのため・・・愛のために闘う男たちの生き様、死に様に惚れたという人は、少なくないでしょう。

 

そう、この漫画は「愛」が大きなテーマになっています。

 

悪役キャラだと思っていた人物が実は暗い過去を持っていたり、本当はやさしい人間だったのに悪に唆されたことによって豹変してしまったりと、ひとりひとりの人物たちに読者を惹きつける魅力があることも、この漫画をより深いものにしていると思います。

 

だからこそ、40年近く経った今でもこれだけの人気があるんでしょうね。

 

北斗の拳』読んでみたいけどちょっと・・・という方は、こういった人物紹介の本などから始めてみるのもいいかもしれません。
ただし、物語の内容に触れざるを得ないので、ネタバレが嫌だという場合は不向きですが・・・。

 

もちろん、元から『北斗の拳』が好きだという方は、より物語を楽しめる内容になっているかと思いますので、興味のある方はぜひ一読を。

 

自分の好きなキャラのページだけを何回も読むのは、あるあるということで(笑)