行雲流水 〜お気に召すまま〜

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読書感想:『マレクとマリア』

ヴァルトラウト・レーヴィンの『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)を読み終わりました。

 

作者について

1937年、ヴェルニゲローデ(中部ドイツ)生まれ。ベルリン在住。歴史小説、伝記物語、推理小説、児童読み物など、多彩な作品を数多く発表。ラジオドラマ、ロックオペラ台本も手がけ、またオペラの演出家としても活躍している。

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房

 

概要

舞台は、第二次世界大戦下のドレスデンナチスによる支配の真っ只中、いのちがけで愛しあう二人の男女がいた。しかし、それは決して周囲に知られてはならない重大な禁止行為だった――ポーランド人の強制労働者マレクとドイツ人の娘マリアの恋愛を描いた物語です。

 

内容紹介

マリアはドレスデンから田舎町のコスヴィヒに疎開してきた少女。この町の祖父母の元で暮らしています。

 

1945年2月13日、その日はマリアの母の誕生日でした。母はドレスデンに住んでいるので、そこに戻る立派な理由ができました。
マリアにとっては、町に戻る理由がもう一つありました。マレクに会えるからです。マレクは、ポーランド人の強制労働者。ドレスデンの農場で働いています。

 

二人が出会ったのは、去年の夏。二頭のシェパードを通して知り合いました。マリアははじめマレクのことを警戒します。

 

 二頭のドイツシェパードより、この男のほうがよっぽど恐ろしいのでは? マリアは学校でおしえられたことを思いだした。彼らはみなひきょうで腹黒い。なまけ者で執念ぶかい。アーリア人をにくんでいる。彼らは不潔だ。――そう、この男は不潔。手は泥だらけ。つめはまっ黒。――さわれば病気をうつされるかも。彼らは・・・・・・。

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、19ページ 

 

しかし、目の前にいる男は穏やかな微笑を浮かべており、いつしかマリアの心からこわさも警戒心も消えていました。
マレクはマリアに農場の食料をこっそり渡し、またここにくればいいと言いました。そして、今日の出来事を秘密にするように、とも。

 

・・・ドレスデンへ向かう汽車の中で、マリアはマレクと過ごした日々を思い出していました。

 

マリアが再び農場に向かうと、マレクは自分が住んでいるという小さな家にマリアを招待します。
そこには、マレクがマリアのために密かにとりのけておいてくれたニンジンがありました。
マリアは、自分がニンジンにつられてやって来たのだとマレクが思っているのではと考え、そうではないことを必死に訴えます。一方のマレクは・・・。

 

 マレクがうつむいた。「ぼくだって、あなたがニンジンだけにつられて来るだろうなんて、思いたくなかった」低い声だ。「でも、もしそうだったらと不安だった」
 マレクがなにかをふりはらおうとするように、目の上をこすった。「ジェンキ・ボグ」
「なんていったの?」
「あなたがきてくれたことを、神に感謝したんだ。だけど、これは大きな危険」

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、37~38ページ

 

その日から二人は恋人どうしになりました。
しかし、それはマレクの言うとおり、大きな危険をはらんでいました。見つかればマレクは殺される・・・のみならず、女性側にとっても危険でした。

 

まともに見てはいられないシーンだった。若い女たちが檻のようなものに入れられていた。頭を坊主にされ、首に<わたしは外国人と、民族の恥となる行為をしました>と書いた札をさげていた。しかし、マリアにとって、それはどこかよその世界のことだった。

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、41ページ

 

マレクのような「外国の下等人種」とドイツ人の女性との恋愛は、絶対的な禁止行為とされていたのです。

 

・・・汽車を降りて、マリアはマレクの働いている農場へと向かいます。しかし、マレクはなかなか見つかりません。
マレクは農場の車で配達の仕事をしています。彼がどの道順でまわっているのかマリアは考えようとしました。

 

その時、マレクの車が停まっているのが見えました。間違いなく、マレクの車です。
マリアは周りに人がいないことを確かめて荷台に乗り込んで待っていると、ようやくマレクが戻ってきました。
マリアに会えるのはマレクにとってももちろん嬉しいことです。しかし、同時に心配でもありました。あまりに危険すぎるから。

 

加えて、マレクは農場に戻らなければならない時間がせまっていました。やっと会えたのに、なんとしてもマレクと一緒にいたいマリアは、自分の家へ行くことをすすめます。今は母が一人で暮らしている家へ。
母は仕事で7時半前に戻ることはないとマリアは言います。部屋に入り、食べ物でおなかを満たし、そして二人はそのままベッドへ・・・。

 

・・・鍵束がドアに当たる音でマリアは目を覚ましました。母が帰ってきてしまったのです。
母は二人を見て驚きを隠せません。娘がポーランド人の強制労働者とベッドをともにしていたのですから。

 

母はマレクを追い出そうとします。マレクは素直に従いました。
マリアには家にいてほしいという母ですが、しかしマリアの心はすでに決まっていました。マレクに父の服を渡して変装させ、二人で家を後にしました。

 

二人の行く先は、どこにも決まっていませんでした。マリアは、とにかく乗れる汽車の切符を買おうと言います。
マレクは言葉を話すとドイツ人ではないことが周囲にわかってしまうため、「空襲で生きうめになったショックで口がきけないマリアの兄」ということにしました。

 

うまくいくはずがないと心配するマレクに対し、マリアはうまくいくと言い張ります。
そんな時、警戒警報のサイレンが鳴り響きました。ドレスデンでは頻繁にサイレンは鳴るものの、実際に空襲にあったことはなかったのです。

 

「駅――よくない。空襲するときは、いつでもまっさきに駅だ」
「でも、空襲はないのよ」
「きのうまではなかった、ということだよ」
「それがどうして今日になって、急にあるの? 行きましょう。だいじょうぶよ。どっちみち切符を買わなくちゃならないもの」

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、122ページ 

 

ついにその時はやってきたのでした。ドレスデンの町に、空襲警報が鳴り響きます。
人びとに混じって逃げる二人。町の広場に来ると、そこには人が集まっていました。しかし、どこか異様な空気で、おかしな人間ばかりが集まっているように見えます。

 

広場でマリアに話しかける人物がいました。マリアはすっかりおびえきっています。マレクはつい自分のアクセントを忘れて口を挟んでしまいました。
その言葉を聞きつけて、徐々に声の主が興奮し始めます。その声の主は、ホテルの厨房で働いている女でした。マレクの顔を思い出した料理女は、憎しみをこめてマレクを「ポーランド野郎」呼ばわりしました。

 

再び鳴り響く空襲警報。地下室へと避難する人びとに混じり、料理女も避難しようとします。

 

 マレクとマリアはとりこのされて、どうすればいいのかきめられない。けむりとほこりの中で窒息しそうになった、あの熱い地下室にもどるか。それともマリアがいうように、このまま外にいるか。
 そのとき、料理女がふりむき、顔をゆがめてマリアにいう。「ねえ、あんただけは連れていく。でもポーランド野郎はあの地下室へははいらせない」
 女がマリアの腕をつかむ。マリアがふりはなす。「いやよ!わたし、行かない!」
 女は首をふる。すすでよごれた顔の中で、目がぎょろりとにらむ。「いってみただけだよ。そっちがいやなものを、むりになんていわないよ」

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、141ページ

 

二人は町を走り続けました。二回目の空襲の第一波が町を通り抜ける頃、マレクがつぶやきます。

 

「当然のむくいだ」
 ――中略――
「その言い方、ひどいと思うわ、マレク。こんな目にあって当然なんて、だれについていえる?爆弾を落とされてるのは女たち、老人や子どもたちなのよ。そういう人たちにとっても、これが当然だっていうの?」
 ――中略――
「そうかな」マレクが静かな声にもどっていう。「ぼくはそれほどひどいことをいっているつもりはないよ。ただね、今、復讐の天使によって、頭の上に火を落とされていながら、まだポーランド野郎は地下室へは入れてやらないという人たち、その人たちはひどくはないの?」
「みんな、そうおしえこまれたからよ、マレク!」
「おしえをまもっているってことだね。血もかよわない石の心臓で」

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、145~146ページ

 

再び始まる空襲に、走り続ける二人。途中、二人はまた言い争ってしまいます。マレクは、自分でも自分がわからなくなっていました。

 

自分と一緒にいればマリアにも人びとの憎悪が向けられてしまう。自分は下等人種であり、その下等人種を助けることはマリア自身もつかまってしまうことになる――マレクは、自分がマリアからはなれるべきであることを告げます。

 

嫌がるマリアの手をふりほどき、マレクは行ってしまいました。

 

ひとりになったマリアはエルベ川まで逃げてきます。この川沿いの運動施設は爆撃を免れ、救護テントも立てられていました。
あれから何時間経ったかわかりません。マリアは川沿いの段々で座っている人の中にマレクを見つけました。

 

マレクもマリアのことが心配で仕方ありませんでした。再会を喜ぶ二人。しかし、マレクは肩にけがをしているようでした。
救護テントに向かい、マレクはすぐに医者に診てもらえることになりました。

 

処置が終わって看護婦が診療室から合図すると、マリアは中へ入っていきました。
マレクは担架で気を失っていました。看護婦がマリアに話しかけます。

 

 ――中略――「お兄さんは口がきけないふりをしてるだけってこと、ばれないように気をつけなさいね」
「どういう意味ですか?」とマリアはとぼけたふりをする。
「うん、まあね。治療のときさけんだことばが――ドイツ語でないような気がしたものだから。わたしだってめんどうなことになりたくないのよ。わかる?」
 マリアはうなずく。
 相手はマリアのひざを指さす。「ほら、あんたのそこの傷につけるヨードの小びんをあげるわ。いうけど、いやなことばかりのこんな時代に、それでも見ててちょっとほっとするものがあるとすれば、それは愛しあってるカップルよ」
 看護婦はちょっと笑顔を見せ、また人さし指で眼鏡をなおして出ていった。

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、210~211ページ

 

意識を回復したマレクとともに、マリアは昔住んでいたロシュヴィッツの小屋に向かいます。ロシュヴィッツには爆弾は落ちなかったようでした。

 

ロシュヴィッツに着いたマリアは、マレクを待たせて鍵をもらいにいきます。万が一の時のために、おとなりさんのレオナルト教授に合鍵を預けてあったのです。
しかし、教授は不在のようでした。仕方なくマリアはマレクの元に戻ります。目線を下にうつすと、変わり果てた町の姿が目に入りました。

 

 マリアはことばもなく立ちつくす。のろのろと手をあげ、指をのばす。「あれは――あれはなに?どこに――どこに聖母教会はあるの?オペラ劇場は?どこ?どこへ行ってしまったの、わたしの町は?」
 マリアは泣きだす。すすり泣きではなくて、号泣。体の奥からほとばしり出て、とめようもない嗚咽。ちぎれちぎれのことばがまじる。「ああ、神さま・・・・・・わたしの町・・・・・・ママ・・・・・・いやよ・・・・・・うそよ!こんなの、うそ!」

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、229ページ

 

なおも聞こえる空襲の音・・・しかし、飛行機はロシュヴィッツが狙いではないようでした。マリアは目をつぶり、耳をふさぎます。
マレクは、破壊しつくされたドレスデンの町にさらに火柱があがるのを、ただ身をかたくして見つめていました。

 

再び小屋の鍵をもらいにいくマリア。小屋には先客がいましたが、それはマリアのおさななじみのデトレーフでした。
デトレーフはにやにや笑いを浮かべながらマリアに近づいてきます。今にもマリアに手を出そうとするとき、恐る恐るマリアが目を開けると、デトレーフは地面にのびていました。マレクが後ろから殴ったのです。

 

彼は死んではいませんが、しかし放っておくわけにもいきません。この男をどうするか考えてあぐねていると、戸口に立つ人の影がありました。
それは背の高い老人で、この人こそがマリアのいう「おとなりさん」のレオナルト教授だったのです。

 

驚いたことに、マレクとレオナルト教授は顔見知りのようでした。
ひとまず小屋の中に入り、ホッと息をついたのも束の間、マリアは疲労で眠りに落ちていきました。

 

マレクとレオナルト教授がどういう知り合いなのか――教授はマリアに話すつもりはありませんでしたが、マレクはできるだけ本当のことを話してやってほしいと言いました。

 

レオナルト教授が語る話に耳をかたむけるマリア。
マレクが一言もマリアにそのような話をしなかったことをマリアはひどく残念に思いました。
自分に話してくれていたら、自分にも何かできたかもしれない――。しかし、それはマレクの立場からみると、決して話すわけにはいかないことだったのでした。

 

教授は二人の今後について、当分の間は会わないようにすべきことをはっきりと告げました。
マレクは教授に迷惑をかけたくないと家を出ようとしますが、教授は阻止します。いま農場に戻れば、マレクは間違いなく収容所送りになる――生きて出られるかもわかりません。
教授はマレクを家にかくまうと言い、マリアには手続きが済み次第コスヴィヒの祖父母の元に帰るように説得を試みます。この狂気の時代が終わりを迎える日にお互いが元気で生きている姿を見るためには、そうするしかないのだと。

 

しかし、マリアも頑として聞きません。マリアはマレクと離ればなれになるのはもう嫌だったのです。
あきらめたように、教授はマリアにひと晩だけ泊まっていくように伝えます。

 

夜のひととき。二人は様々なことを語り合いました。
戦争が終われば、それでみんなは仲良くなれるのだろうか。
明日から別れわかれにならなければならないけれど、マレクがどんなにマリアのことを愛しているか。
ドイツ人とかポーランド人とか、そんなことを忘れてしまえないものか。

 

朝、マリアは役所に手続きへと向かいました。そこで耳にした恐ろしいことは、マリアを急いで小屋へと帰らせました。
マレクの姿も、教授の姿もありません。部屋中が荒らされ、壁に血痕がついています。
ブルーのカップの一つも粉々に割れていました。マレクが使っていたブルーのカップは無事でした。マリアはそれを、そっとバッグにしまいました。

 

・・・歳月が過ぎ、ひと組の男女がロシュヴィッツを訪ねる場面で、この物語は幕を閉じます。
女性は連れの男性に、ここでの思い出話を以前から何度も語って聞かせていたようでした。

 

 やがてテーブルについた女に、男がそっとたずねる。「ここへきて、よかったのだろうか?」
「ええ、よかったわ、あなた」女がきっぱりとこたえる。「よかったのよ。こなくてはいけなかったの」
 女の目には流れる水と橋、川辺の緑の上をさまよう。
 コーヒーがきた。大ぶりのカップだ。
「おや!」男がおどろいた声をだす。「このカップ!このブルーに白の模様。きみが大事にしているのと同じだね。あの古いカップ
「ええ、ほんとに」と女はこたえる。「家にあるのは、ひびがはいっているけれど」

引用元:ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房)、279ページ

 

感想

どこまでもマレクとの愛のために二人で生きようとするマリアと、マリアを愛するからこそ彼女から離れようとするマレク。
対照的な二人の姿がとても印象的な物語でした。

 

マレクは、ポーランド人の強制労働者です。「ポーランド野郎」と罵られ、「下等人種」と蔑まれ、農場主に殴られながら日々を生きていました。

 

彼はやがてドイツ人のマリアを心から愛するようになりますが、しかし彼はドレスデンの町が空襲を受けるのは、「当然のむくいだ」とつぶやきます。
そんな言い方はひどいと言い返すマリアに、自分をポーランド野郎と罵りそのポーランド野郎をこんな状況でも地下室に入れてやらないのはひどいことではないのかとマレクは問いかけます。
そういう教えを受けてきたと言うマリア。

 

・・・当時の教育が、いかに偏った狂気のものであったかに気づかされました。
戦争がそうさせたのかもしれないけれど、その戦争を起こしたのは人間です。恐怖で人を支配して、互いが互いを憎み合うように仕向けて・・・そんなことをして何を得られるというのか・・・まったく理解できません。

 

私は、戦争というものを知りません。
「戦争は二度と繰り返してはならない」なんて、私ごときが簡単に口にしてはいけない言葉なのかもしれません。
だからといって他に何かいい言葉が思い浮かぶわけでもありません。

 

でも、誰かと誰かが愛しあうのに○○人だからとか△△人だからなんて関係ないですよね。
「外国人は下等人種」だなんて、どうしたらそんな考えになるのか私にはどうしても理解できません。

 

・・・ちょっと話がそれますが、海外に行った人たちがよく「日本人だからというだけでバカにされた」と腹を立てているのを耳にしますが、そういう人ほど自分は外国人を下に見てたりしますよね。
中国人だからとか韓国人だからとか、アジアだから、アフロだから・・・心のどこかで見下してますよね。

 

結局、心のどこかで「彼らに比べれば」自分たち日本人は綺麗好きで真面目でマナーが良いと思いこんで自分たちは優秀だと勘違いして満足してるんだと思います。
でも、欧米諸国の人に対しては、これでもかとばかりにヘコヘコする。

 

この違いは一体なんなんでしょうね。

 

どこの国だろうと人間であることに変わりはないし、優秀な人もいればそうでない人もいる。良い人もいれば悪いヤツだっているのは、どこの国でも同じなのに。

 

ちょっとアツくなりすぎてしまいました(苦笑)
結局何が言いたいかというと、人と人が愛しあうのに民族とか人種の違いとかが障害になるなんてかなしすぎるし、外国人だから劣っているとか○○人だから優秀だとか、そういうのはナンセンスな考えでしかないということです。

 

残念ながらそういう考え方はいまだにあるし、自分でも気づかないうちにそう思ってしまっていることだってあるでしょう。
だからといって、戦争を起こしていい理由にはならないし、蔑んだり罵ったりする理由にはならないはずです。

 

愛しあう人たちが、いのちがけでなく堂々と恋愛ができるような世界――みんなが幸せに暮らせる世界になってほしいと、切実に思います。