実は恐竜好きだったりして
先日放送された金曜ロードショーは「ジュラシック・パーク」の1作目でした。
実は私、こう見えて恐竜好きなんです(笑)
恐竜そのものに詳しいことは一切ないんですが、とにかく恐竜は好きです。
とは言ったものの、実際に目の前にTレックスが現れたらめちゃくちゃパニックになると思いますが(^^;
さて、「ジュラシック・パーク」。
どんどん続編が出てきて、昨今は「ジュラシック・ワールド」が話題になっていますね(観ましたよ、もちろん)
全シリーズの中で私が一番好きなのは、やはりなんといっても1作目です。
最初に観たのは実家のVHSだったかと思いますが、息もつかせぬハラハラドキドキのストーリーに画面に釘付けになったことは覚えています。
その時からもう数えきれないくらいに、何回も何回も観ました。
どこで誰がどうなるかとか、どこでどの恐竜が出てくるかとか、全部ストーリー知ってても、それでもやっぱり毎回ハラハラドキドキして、毎回ラストで「かっこいい~~~!!」ってなってます。
あ、1作目のラストは、Tレックスがめちゃくちゃかっこいいんですよ。
何がどうかっこいいのかは、映画を観ればわかります(笑)
子どもの頃からグロい描写とかがニガテだった私。
当然この「ジュラシック・パーク」にもグロい描写はたくさん出てくるので、本来なら絶対に観たくないハズなのです。
そんな私がなぜこの映画だけは毎回楽しみに観るのか、正直それは自分でもよくわかりません(笑)
この映画に登場する個性的な恐竜たちも素晴らしいけど、音楽がピッタリなのもこの映画の魅力だと思います。
出だしからして私好みすぎるんですよね。
1:17あたりからのメロディが最高に好き。
草を食み、大地を歩き、じゃれあう草食動物たちの平和で穏やかな時間が、頭の中でイメージできます。
ここから徐々に音楽は盛り上がっていき、2:51から3:15にかけてのメロディで私の涙腺はいつも崩壊します(;_;)
恐竜たちの世界を奏でるには、あまりにも切なくて綺麗なメロディ…。
泣けます。
このテーマ曲の中で最も有名なのは、やはり4:30からの力強い部分ですね!!
ジュラシック・パークといえばこれ!という方も多いはずです。
狩りのために大地を駆ける肉食恐竜たちの躍動感が伝わってきます。
この曲を聴くと、なんかもういろいろ頑張ろうって思えるんですよね(笑)
曲のラストは、なんだか物々しい雰囲気で終わります。
楽しいはずのパークが実はトンデモナイ代物なんだよという雰囲気がビンビンに伝わってきますよね。
好きです(笑)
恐竜といえば、福井県の恐竜博物館が有名ですね(行きましたよ、もちろん)
せっかくなので、写真でも載っけておきます。
※すべて2015年に撮影したものです。
確か駅を出たすぐくらいのところだったかと思いますが、恐竜博士がお出迎えしてくれます。
恐竜たちの骨格はこんな感じ。
こちらはTレックスの骨格。さすがの迫力!
館内のレストランにて。粉の模様が何気にTレックスの骨格♪♪そしてお皿にも恐竜たちが。
そんなわけで、今日は恐竜について語ってみました♪♪
ちなみに、私が一番好きな恐竜は、やっぱりTレックスです!!
で、話はガラッと変わるんですが。
読書ブログのほうもおかげさまで着々と形になってきてますので、良かったらのぞきに来てください♪♪
読書ミュージアム館長として、皆様のご来館を心よりお待ちしております(^^)
春花の読書ミュージアム (haruka-books.com)
あ、決して買わせようとしているわけではないので、そこはご安心を(笑)
読書記録:2021年8月
雪乃紗衣『レアリアⅢ 運命の石 前篇』(新潮社)
雪乃紗衣『レアリアⅢ 運命の石 後篇』(新潮社)
青山ゆみこ『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』(幻冬舎)
春江一也『プラハの春(上)』(集英社)
春江一也『プラハの春(下)』(集英社)
出口保夫『英国紅茶への招待』(PHP研究所)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 聖杯伝説』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 贖罪の十字架』(新潮社)
小島美佐『アフリカの森から』(文芸社)
有川浩『レインツリーの国』(新潮社)
日本博学倶楽部『「世界遺産」謎解きガイド』(PHP研究所)
堺雅人『文・堺雅人』(文藝春秋)
ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』(文藝春秋)
蔵前仁一『ホテルアジアの眠れない夜』(講談社)
計15冊。
8月は前半に体調を崩してしまったことでなかなか読書ができなかったのですが、最終勤務を終えてからは自分でもビックリするくらいの爆速で読み進めてます。
最近の私の生活は、読書、ブログを読む or 書く、スマホゲーム、で成り立ってます(笑)
では、8月に読んだ本の中から感想を少々。
別で語っている読書感想の記事もあるので、良かったらそちらもご覧ください♪
akizuki-haruka.hatenadiary.com
akizuki-haruka.hatenadiary.com
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 聖杯伝説』(新潮社)
篠原美季『ヴァチカン図書館の裏蔵書 贖罪の十字架』(新潮社)
普段あまり読むことのないミステリーですが、こちらは表紙とタイトルに惹かれて古本屋で購入しました。
ローマ大学に留学中の玄須聖人(くろすせいと)が、ヴァチカン教皇庁に務めるマリク・フェデリオ神父、ジャーナリストの斉木真一(さいきしんいち)とともに、様々な事件の謎を解明していく物語です。
殺人の場面ではかなり凄惨な描写があり、グロいのがニガテな私は「やっぱりミステリーはちょっと無理かも・・・」と思いつつも、読み進めているうちにいつしか物語の面白さにどんどん引き込まれて、時間を忘れて読んでいました。
物語の舞台がヴァチカンということもあり、魔女狩り、聖杯、悪魔祓い師(エクソシスト)など、キリスト教と関わりの深い物語になっています。
キリスト教に詳しくない人でも、これらの言葉は耳にしたことのある人もいらっしゃるかと。
エクソシストは映画にもなっていましたしね(怖すぎて私は観ていません)
シリーズの主人公・玄須聖人はどこか抜けてて憎めないヤツ。
彼の見る夢は「予知夢」のような働きがあり、そのことで頭を悩ませています。
しかし、反面で自分では気付いていない不思議な才能を持っており、それが事件解決の糸口となっていきます。
マリク神父は金髪碧眼という少女漫画にいそうなキャラですが、文句なしに性格まで全部めちゃくちゃカッコイイです(笑)
見た目はダビデ像に似ているとのこと。
聖人とマリクとの友情、聖人と斉木との掛け合いなど、とても面白く読めます。
キリスト教についても勉強になる本でした。
この本についていろいろ調べてみると、賛否がかなり分かれるみたいですね・・・どちらかというとラノベっぽいという印象は私もありました。
空き時間でもサクッと読むことができるので、手軽にミステリーを楽しみたい方にオススメです。
堺雅人『文・堺雅人』(文藝春秋)
「半沢直樹」や「リーガル・ハイ」でお馴染みの俳優・堺雅人さんの手による本格エッセイです。
芸との向き合い方や日常で考えていることなどが、短いながらも知性あふれる文章で綴られています。
その文章の節々から、堺雅人さんが普段からものすごく読書に親しみ、文章を練られていることがわかります。
あの「倍返しだ!!」の姿からは想像もつかないほど(笑)、穏やかで優しい人柄がにじみ出ていました。
堺雅人さんの洗練された文章に触れてみたい方は、ぜひ一読を。
読書感想:『プラハの春』
春江一也の『プラハの春(上)(下)』(集英社)を読み終わりました。
作者について
1962年外務省入省。68年チェコスロバキア日本国大使館に在勤中、「プラハの春」の民主化運動に遭遇。ワルシャワ条約軍侵攻の第一報を打電する。その後、在東ドイツ大使館、在ベルリン総領事館、在ジンバブエ大使館、在ダバオ総領事館に勤務。在外勤務当時の体験を基にした『プラハの春』でデビュー、反響を呼ぶ。著書に『ベルリンの秋』『ウィーンの冬』(中欧三部作)、『カリナン』『上海クライシス』がある。
内容紹介(ネタバレあり)
時は、1967年――共産主義に抑圧された生活の中、経済改革と自由への道を模索し始めたチェコスロバキアのプラハで、堀江亮介とカテリーナ・グレーベは運命的な出会いを果たします。
しかし、亮介は在チェコスロバキア日本大使館に務める二等書記官、カテリーナはDDR(ドイツ民主共和国、いわゆる「東ドイツ」)市民――加えて、カテリーナは元SED(ドイツ社会主義統一党)党員であり、DDRの反体制活動家でもあり、特務機関により監視される立場にあったのです。
東西対立の真っ只中にあって、二人の出会いは生命さえ脅かされかねない禁断のものでした。
互いの立場の違いを痛いほど思い知らされつつも、亮介とカテリーナは強く惹かれ合っていきます。
大学講師のシュテンツェルや亮介の同僚・稲村のように、二人の愛に理解を示してくれる人もいました。
様々な困難に直面しつつも、互いを思いやり支え合う日々の中で、チェコスロバキア情勢は悪化の一途を辿りました。
同盟国ソ連だけではなく、DDRとの関係も急速に悪化するのです。
そんな中、カテリーナはプラハ国際放送のラジオ番組『ミレナとワインを』のナビゲーターを務めることになりました。
『ミレナとワインを』は「プラハの春」を語るにふさわしい番組として新たに放送が開始されたものです。
表だった反ソ的な攻撃や社会主義批判は一切ないものの、その反響はすさまじく、やがて中欧全域で数十万の人びとがこの放送を聴くようになるのです。
この反響の大きさに、ソ連をはじめとした周辺諸国はチェコスロバキアへの警戒を強めました。
そして1968年8月――ついにソ連による軍事介入が決行されます。
亮介の前から姿を消したカテリーナは、地下放送を続けました。
亮介もまた、大使館員としての務めを果たすべく、ボロボロになりながらも日々を生き抜いていました。
やがてついに再会を果たした二人――愛する亮介に、カテリーナは自分の決意を伝えます。
その内容にはじめは拒否反応を示していた亮介も、カテリーナの覚悟と自分を想ってくれる愛の深さに、とうとうカテリーナの決意を受け入れるのでした。
8月31日、旧市街広場でチェコスロバキア市民たちとソ連軍とが睨み合っていました。
そこに現れるカテリーナ――カテリーナはソ連軍に対し、撤退を呼びかけます。
その時、群衆の中から飛び出してきた者がありました。
銃声の乾いた音が二発・・・カテリーナは亮介の目の前で、凶弾に斃れるのでした。
感想
本作は、1968年に起こったチェコスロバキアの改革運動「プラハの春」を題材にした恋愛小説で、筆者の実体験を元にして描かれています。
ノボトニー、ドゥプチェク、スボボダ、フサーク、ブレジネフ、ウルブリヒトなど、実在の人物もそのままの名前で多数登場します。
現在は、チェコ共和国、スロバキア共和国に分離独立していますが、当時は「チェコスロバキア」という一つの国でした。
ソ連共産主義の波がチェコスロバキアを抑圧していた時代――カテリーナのように、反体制活動家として身を投じる女性もいたのです。
東西冷戦は決して遠い昔の出来事ではありません。
東(共産主義)と西(資本主義)との対立によって世界が二分され、人びともまた引き裂かれ、暮らしも大きく変わってしまいました。
力と力のぶつかり合いがなぜ必要なのか。
なぜ人は、他を支配したがるのか。
こうした題材のものを読むたびに考えさせられます。
そして答えは、なかなか出ないままです・・・・・・戦争を知らない世代である私が「戦争はダメだ」「戦争は人を不幸にする」と言っても、ただの綺麗事にしか聞こえないのではないかと。
チェコスロバキアという国が辿ってきた歴史や周辺中欧諸国との関係など、私にとっては未知のことが多く、単なる恋愛小説にはとどまらない非常に勉強になる本でした。
「モルダウ(チェコ語では「ブルタバ」)」で知られるスメタナと、「新世界」で知られるドヴォルザークです。
「モルダウ」は学校の授業で習った方も多いと思います。
本作の中でも節々にその名が登場する「ブルタバ」。
ブルタバ川の情景を描いたこの曲は、聴けば聴くほどに涙が止まらなくなる美しい曲です。
また、チェコは文学も盛んで、作中でも「言葉の民」と何度も触れられています。
チェコの作家で有名なのは、『変身』のフランツ・カフカ、『兵士シュヴェイクの冒険』のヤロスラフ・ハシェクあたりでしょうか。(私自身は後者は未読です)
「言葉」によって自由を勝ち取ろうとした青年たちの姿が、作中でも描かれています。
武力を持たない市民にとって、「言葉」こそが大いなる力であり、最大の武器なのです。
それが分かっていたからこそ、共産主義の指導者たちは「言葉」の力を恐れ、弾圧へと踏み切ったのでしょう。
作中では、共産主義の実態についても事細かに描かれていました。
共産主義。誰もが平等に幸せになれる世界。
一見すると理想の社会のようにも思えますが、常に上に監視され、様々な自由が制限されるような社会は、やはり暮らしにくいのではないでしょうか。
そう感じるのは、私がいわゆる「西側」に生まれ育った人間だからなのかもしれません。
ツクツクボウシと今後のこと
先週あたりからツクツクボウシが鳴き始めました。
ツクツクボウシが鳴き始めると「あぁもう夏も終わりやなぁ」という感じがして、毎年ちょっと切ない気持ちになります。
実際はまだまだクソ暑いんですけど(笑)
先日知人に聞いてみたらツクツクボウシの鳴き声はまだしていないとのことでしたが、私の住んでいるところだけなんでしょうか?
そもそも場所によってそんなに違うものなのか・・・?
セミの生態には全然詳しくないですが(むしろニガテ)、実際の夏はまだまだ終わりそうにないということで。
ところで、先日、現職における最終勤務を迎えました。
体調が決して万全とは言えない状態での最終日でしたが、いろんな方からたくさんのプレゼントやメッセージをいただき、本当に多くの方々に支えていただいての2年間だったなと思います。
誤解のないように言っておくと、人間関係にはとても恵まれていました。
キツかったのは仕事内容です。
未経験だったので初めこそ「楽しい」、「いろんなことを吸収したい」という気持ちで臨めていたものの、月日が経つとともに自分の果たすべき責任も重くなり、「自分がしっかりしなければ」と思えば思うほど空回りして、だんだん心と体がついていかなくなってきていました。
そんな中で書き始めたブログは、とても良い気分転換になりました。
仕事を今後どうするか考えたとき、もともと文章を書くのが好きだったこともあり、2年という節目を迎えるタイミングでいったん「会社」という組織から離れ、自分がやりたいこと(=ブログを書くこと)をやって生計を立てることに本気で挑戦してみようと思うきっかけになりました。
一度しかない人生、やりたいことがあるのにやらないまま後悔はしたくないから。
・・・私のこの選択には、きっと様々な意見があることかと思います。
結局働きたくないだけなんじゃないの、
みんな大変な中で頑張ってるのに一人だけ逃げ出した、
夢ばかり語って現実の厳しさがわかっていない、
周囲にはそんなふうに思われてしまう部分もあるかもしれません。
実際、夫からも言われました。
好きなことをやって生きていけるのなんてほんの一握りの人だけだよ、と。
一番身近にいる人間にそう言われるとさすがにちょっとショックでしたが・・・(笑)
でも、「好きなことをやって生きていけるのなんてほんの一握りの人だけ」、果たして本当にそうでしょうか?
もちろん、最初から順調に事が運ぶとは思っていないし、何の苦労も努力もせずにやりたいことが叶えられるなんて思ってません。
私は私にできるやり方で、道を切り拓いていきます。
おかげさまで時間の余裕だけはたっぷりできたので(笑)、体調の回復に努めつつブログの構築もしっかり進めていきます。
あとはなんといってもやっぱり読書ですね。
これ無くして、私という人間を語ることはできません。
よほど活字に飢えていたのか、昨日一日だけで3冊読んでしまいました(笑)
プレゼントにいただいた素敵なブックカバーで、とても充実した読書タイムを過ごすことができました。
もちろん、今後も大切に使わせていただきます(^^)
あとは、私は朝が本当にニガテなので・・・せめて9時までに起きることを目標にしようと思います。
読書感想:『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』
青山ゆみこの『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』(幻冬舎)を読み終わりました。
作者について
編集者、ライター。神戸市在住。単行本の編集・構成・執筆、インタビューなどを中心に活動。市井の人から、芸人や研究者、作家など幅広い層で千人超の言葉に耳を傾けてきた。
内容紹介
人生最後の食事に好きなものを食べていいと言われたら、あなたは何をリクエストしますか。
本書は、淀川キリスト教病院の取り組みである「リクエスト食」にスポットを当て、入院中の14人のがん患者と患者を支える家族、医師、スタッフの想いを一冊の本にまとめた作品です。
淀川キリスト教病院(以下、ホスピスと記述)では、金曜日の昼下がりになると管理栄養士による「リクエスト食」の聞き取りが各病室で行われます。
患者本人が「食べたい」と思うものなんでも良い、まさに文字通り「リクエスト」できるのです。
食事量や好み、その食事にまつわるエピソードなども管理栄養士が細かくヒアリングし、各患者の要望にできるだけ添ったものを出せるようにしています。
食事を出す際の器や盛り付けにもこだわりがあり、できる限り市販品のものは使わずに手作りするというところに、患者一人ひとりを大切にしようという病院そして厨房の想いが込められています。
天ぷら、お鮨、秋刀魚の塩焼き、ポタージュスープ、お好み焼き・・・リクエストされる食事は、実に多彩です。
そして食事にまつわる思い出や「食」に対する意識も、一人ひとり違っています。
しかし、リクエスト食が出されたからといって、全員が食べられる状態にあるわけではありません。
ホスピスに入院しているのは、末期のがん患者のみなさんです。
ヒアリングした時点ではお元気だったのに、その後容態が急変し、翌日には昏睡状態になってしまった・・・ということもあるのです。
今日食べられても、明日は食べられないかもしれない・・・でも、「食べたい」という患者の想いは大切にしたい――。
ホスピスで行われているケアは、こうした「私はあなたを大切に想っています」というメッセージを伝えるための表現方法であると本書の中で触れられていました。
食べること、生きること。
実際に食べられなくても、「心で食事をする」こと。
14人のがん患者のみなさんの「食」への想いが、この本には詰まっていました。
感想
私がこの本を読んだのはちょうど自分が体調を崩していたときで、思うように食事が摂れていない時期でした。
そのタイミングということもあってか、本書で紹介されている患者さんの一つ一つの言葉が心に響き、涙が止まりませんでした。
本書では、以前は食べることが大好きだった、食べ歩きが趣味だったという患者さんがたくさん出てきます。
病気になり、入院した病院では思うように食事が摂れず体力も衰え、そのことによってなんだかスタッフから責められているように感じてしまい、さらに食欲が落ちる・・・。
食べたい気持ちはあるのに食べられないことで罪悪感を感じ、いっそのこともうこのまま死にたいとまで思い詰めてしまった折りにホスピスに転院することになり、「リクエスト食」の取り組みによって食べる楽しみ、生きる楽しみを取り戻した、という方が多くいらっしゃるのが印象的でした。
私が驚いたのはリクエスト食の多彩さ、そしてインタビューを受けている患者のみなさんがとても生き生きして受け答えされていることです。
みなさんが口を揃えて、「ここの食事はおいしい!」、「食べることはこんなにも楽しいんだってことを思い出した!」とおっしゃっているのにも感動しました。
それほど、「食べること」と「生きること」は直結しているんですね。
そして、心を込めて作られた食事がこんなにも人を元気にするんだということを、本書を通して教えてもらいました。
自分が食べたいと思うものを食べられる。
それが、どんなに幸せなことか・・・。
私自身、思うように食べられなかった一週間はものすごく辛かったです。
本書で紹介されているような患者のみなさんとは比べるのもおこがましいけれども・・・でも自分が思うように食事を摂れないことって、本当に想像を絶するくらい辛いです。
食べられないことで気持ちもさらに落ち込み、もうこのまま一生まともに食べられないんじゃないかとさえ一瞬思いました。
でも少しずつ食欲が戻り、自分が食べたい物をようやく食べられたとき、どんなに幸せを感じたか・・・とても言葉にはできません。
思い返せば、家族と初めて行った外食レストランや記念日のディナー、友人との食事――思い出の1ページには必ず「食事」に関するエピソードもあって、やはり食事というのは人生にとって欠かせないものなんですね。
一回一回の食事を大切にしていこうと思います。
人生最後の食事に好きなものを食べていいと言われたら、あなたは何をリクエストしますか。
やっぱり「もののけ姫」が一番
何を隠そう実は私、スタジオジブリ大好き人間でして(笑)数あるスタジオジブリ作品の中でも、「もののけ姫」は私が一番好きな作品です。
公開当時、家族揃って映画館で順番待ちしたのを覚えています。私が覚えている限り、映画館で映画を観たのはこれが人生最初ですね。
「もののけ姫」の制作ブック?みたいなやつも買ってもらって、たぶん実家のどこかに今も置いてあるかと。
「もののけ姫」、いいですよねぇ。
森とタタラ場、双方生きる道はないのか――。
アシタカのこの言葉には、観るたびに考えさせられます。
なんといってもアシタカのカッコ良さが尋常じゃない!
私的には、ジブリナンバーワンのイケメンです(笑)
好きなシーンはいろいろあります。
ヤックルを駆って村を旅立つシーンとか、タタラ場で女たちに混じってタタラを踏むシーンとか、コダマたちを見つけて嬉しそうにするシーンとか・・・もう数え上げればキリがありません。
甲六の声優が西村雅彦さんていうのがピッタリすぎて・・・(笑)
おトキさんの尻に敷かれっぱなしだけど、根底ではお互いちゃんと想い合っていて、この夫婦にはとても好感が持てます。
「もののけ姫」といえば、モロの傷口から血を吸い出した後、口周りを真っ赤に染めながらアシタカを睨みつけるシーンが有名ですよね。
中学生の頃だったか、夏休みの美術の宿題でそのシーンを描いて提出したら怒られました(笑)
奥行きのある絵を描くのが課題だったのに、これじゃただのジブリの真似やないか!と・・・。
あと、私の家の近所に、姿形がモロの君にそっくりな白いワンちゃんが住んでいます。
普段は手を差し出すとペロペロしてくれる、柴犬サイズくらいのとってもかわいいワンちゃんですが、そのうち「黙れ小僧!」なんて怒り出すんじゃなかろうかと夫が心配しています(笑)
・・・語り始めるとどうにも止まらなくなってきました。
ほんとにスタジオジブリの作品って、時代を超えて語り継がれる名作揃いだと思います。
「となりのトトロ」も「天空の城ラピュタ」も、実家のVHSが擦り切れるまで何回も何回も観てました。
特に「となりのトトロ」は子どもの私はとにかく大好きだったようで・・・両親いわく劇中のすべてのセリフを暗記して「一人トトロ」をよく披露していたそうです(笑)
私自身にはその記憶は一切ないのですが・・・。
あ、でも「一人ラピュタ」をよくやってたのは覚えてます!
祖母が大事にしていたキラキラのペンダントを飛行石代わりにして、ベッドから逆さまにぶら下がって飛行船から落ちる冒頭のシーンを再現したり・・・今の私からは想像できないくらい、昔は演技派だったみたいです(笑)
来週は「猫の恩返し」、再来週は「風立ちぬ」なので、こちらも時間が許せば観ようと思います。
最後になりましたが、前回の記事にたくさんのスターとブックマークにコメントありがとうございました!
おかげさまで体調もだいぶ良くなりまして、とりあえず大好きなコーラが飲めるほどまでには回復しております(笑)
食事はまだ量を食べることはできませんが、普段食べているのと同じものを少しずつ食べられるようになってきました。
できたことを褒める、も継続しています。
今日は、本当に久しぶりにきちんとメイクをすることができました。
ここのところずっと天気も悪くて気分もどうしても塞ぎがちだけど、メイクをすると気持ちも上がって、やっぱり好きなことをするのは大事なことなんだなぁと実感しています。
こうやって今日もブログを書くことができたので、とても嬉しいです。
焦らず、ゆっくり、日常生活を取り戻していけたらと思います。
できなかったことを責めるよりできたことを褒める
いつの間にかオリンピックも最終日ということで、時の流れの早さにビックリしています。
私自身はオリンピックの雰囲気とかはとても好きです。
今回のオリンピックは、ご存知の通り本当に賛否両論様々な意見があって、人それぞれいろんな想いを抱えながら、選手たちもいろんな複雑な想いを抱えながらの開催です。
しかし、やると決まったからには応援したいし、国籍とか関係なしに選手たちには思う存分闘ってほしいなと私は思っていました。
日本のこの酷暑の中での競技・・・なんかいろいろフェアじゃないよなと疑問に感じる部分もやはりありますが、それはここに書くのに相応しい内容ではないので自分の中で呑み込んでおきます。
話は変わって、実はこの一週間、またもや体調を崩してしまっていました。
私はもともとこんなに体調を崩す人間ではないはずなのに・・・どうにも今の仕事を始めてからの2年の間に、身体に不調が起きることが多くなったような気がしています。
もはや完全に仕事のせいにしてます(苦笑)
実は、今の仕事を9/15付で退職することになり、勤務日数自体はもう残り二桁もないものの、ここに来て今までの仕事の疲れや、退職することへの安堵感が一気に押し寄せてきたのかもしれません。
今回は今までとは違い精神的なものも関係しているかもしれないとのことで、人生で初めて抗不安薬なるものを処方してもらいました。
食事もなかなか思うように摂れていなかったのですが、昨日あたりからようやく食欲も戻ってきて、少しずつ食べられるようになってます。
この一週間、朝は特に気持ちが不安定なことが多く、仕事中に涙が止まらないこともしばしばでした(在宅だから良かったけど・・・)
私は昔から「できないこと」「できなかったこと」に対してすぐ自己嫌悪になったり、明らかに自分のせいではないことでも自分に責任があるのではと思い込んでしまうことが多く、そういった性格も影響していたのかもしれません。
薬を処方してもらって感じたのは、できない自分を責めるんじゃなくて、できたことを一つずつ褒めてみよう、ということでした。
こういう思考回路は、今までの自分からは考えられないことです。
そうでもしないと気持ちを保てないくらい、相当メンタルがやられてしまってたんでしょうね・・・。
金曜日は、そんな感じで一つ一つ、できたことを褒めながら乗り切りました。
朝ちゃんと起きれた。
バスに乗れた。
電車に乗れた。
出社できた!
仕事ちゃんと最後までできた。
無事に家まで帰れた。
昨日までより少し多く食べることができた。
そう思うようにするだけでも、だいぶ気持ちが変わってくるんだなと気付きました。
実際は公共交通機関の中では「大丈夫大丈夫大丈夫」と無理やり言い聞かせつつ、スマホゲームで気持ちを紛らわせながらの必死の状態でしたが・・・(苦笑)
3連休に入ってからも、一つずつ褒めるようにしています。
朝ちゃんと起きれた。
洗濯物を干せた。
洗濯物をたためた。
そんな小さいことだけれど、小さいことでも、できた自分を褒めてあげることで、少し気持ちが楽になるような気がしています。
今日はこうやってブログを書くこともできたので、嬉しいです。
久々のブログがこんなネガティブな内容では引かれそうですね(苦笑)
なんとかこの3連休で普段通りの日常に戻れたらいいなとは思っています。
この体調不良が仕事から来る精神面の問題なら、最終勤務が終わった途端に普段通りに戻りそうな気もしています。
それはそれで、結局仕事嫌なだけやったんかい!ってツッコミがあるかも(苦笑)
お肉食べたいなぁ。
一週間、おかゆとかうどんとか、プリンとかヨーグルトとかしか食べてないので、お肉が恋しいです。
大好きなコーラも飲みたいし(笑)、100円寿司も行きたいし、食べたい物がたくさんあります。
日常生活を普段通りに送ることができる、食べたい物を食べられる、それって本当にありがたくて、とても幸せなことなんですね。