行雲流水 〜お気に召すまま〜

好きなことを好きなように好きなときに書くブログです。

ついに終わってしまった・・・

月9ドラマ『イチケイのカラス』が本日ついに最終回を迎えました。

 

いやぁこれはホンマに面白いドラマでしたね。

 

ストーリー自体は一話完結なんだけれども、すべての話がきちんと最終回までつながっているのが良かったです。
ヘタに恋愛要素も無かったから、それもあって見やすかったのかもしれません。

 

あ、別に恋愛モノがニガテというわけではないんです。漫画とか小説とは恋愛モノもよく読んでますし。
ただなんというか・・・ドラマという形で特に純愛モノとか目にすると、なんだかもうこの歳になると観てるうちにだんだん全身がカユくなってくるんですよね(苦笑)

 

映画とかは全然そんなことないんですけどね。なぜかドラマだけは恋愛モノになるとどうしても敬遠してしまいます・・・(恋愛ドラマ好きな方がいらっしゃいましたら本当にごめんなさい)
私も歳とったということなんですかねぇ。ドロドロ愛憎劇は好きなんですが(笑)

 

ひとつのドラマが終わったということで、気付けば6月もついに後半に入ろうとしています。てか、2021年ももう折り返し地点なんですね。時間が経つのが本当に早すぎます・・・。

 

昨日UPした読書感想の記事で、「選択」することについて書きました。

 

akizuki-haruka.hatenadiary.com

 

私自身は、自分がこれまで選択してきた道にはすべて意味があったと思っているし、得たものもたくさんあったと思っています。
まったく後悔したことはないのかと聞かれれば「ない」とは言えないけれど、それも含めて今の自分です。

 

今後の人生も、きっといろんな選択をしながら生きていくことでしょう。
人生いつどこで何が起こるか、本当にわかりません。数年後に死ぬかもしれないし、明日死ぬかもしれません。

 

いざそうなった時に「わが生涯に一片の悔いなし!!」と言い切れるか――今の私は、自信を持って「イエス」と言うことはできません。
一度きりしかない人生だからこそ、時間って本当に大事なんだなぁと痛感する今日この頃です。

 

・・・・・・えっと、私は月9ドラマの話をしてたんですよね?(苦笑)

 

どんどん話が違う方向へ逸れてしまいましたが、2021年も間もなく折り返し地点ということで、日々を大切にしていこうと思います。

 

短いですが、今日はここまで。

 

読書感想:『生協のルイーダさん あるバイトの物語』

百舌涼一の『生協のルイーダさん あるバイトの物語』(集英社)を読み終わりました。

 

作者について

1980年山口県生まれ。大学卒業後、広告制作会社に就職。コピーライターを生業とする。『ウンメイト』(『アメリカンレモネード』を改題)で第2回本のサナギ賞大賞を受賞し、小説家デビュー。

引用元:百舌涼一『生協のルイーダさん あるバイトの物語』(集英社

 

主な登場人物

社本 勇(しゃもと いさみ):ルイーダに付けられたあだ名は「勇者くん」。金田大学1年生。超がつく優柔不断。おまけに「もらえるものはもらっておく」という現金な性格の持ち主。その性格ゆえに友人からも敬遠され、彼女もできず、実家にも居場所がない。仕送り額も少ない貧乏学生。「自分を変えたい」との思いから、ルイーダにバイトを紹介してもらう。

 

井田 瑠衣(いだ るい):「ルイーダ」。金田大学OG。某RPGに感化されたゲーム脳であり、なんでもすぐにゲームと結びつけようとする。本業は生協の売店の販売員だが、副業としてバイトの斡旋を行っている。普通(?)なものからちょっとアヤしいものまで、実に様々なバイトを紹介する。

 

多田 寛(ただ ひろし):あだ名は「タダカン」。ただし、ルイーダからは「カンダタ」と呼ばれる。金田大学8年生。勇がバイトに行く先々でなぜか必ず現れる。見た目に反してとても優しい性格であり、勇のことも気にかけている。昔は地元で有名な伝説的不良だったらしく、彼に憧れて不良になった者もいるらしい。

 

眞戸 美千代(まど みちよ):小柄で上品な女性。一見幸せそうな結婚生活を送っているように見えるが、夫との間に子どもを望むも夫婦の営みは一度としてない。自分の想像の中で作り上げた子ども像に合う話し相手の男の子を探しており、勇に白羽の矢を立てる。物語のキーとなる人物。旧姓は、金田。

 

金田 俊文(かなだ としふみ):金田大学九代目理事長。体調を崩し、検査入院を繰り返している。

 

内容紹介(ネタバレあり)

社本勇は、子どもの頃から「選ぶ」ことが大の苦手。何事もなかなか決められません。おまけに財布の中は素寒貧な貧乏学生。彼自身は、そんな自分をなんとかして変えたいと思っていました。

 

ある日、勇は学食の掲示板に「ルイーダ」なる人物から仕事を紹介してやるという旨のメモを見つけます。早速ルイーダを探し出し、仕事を紹介してもらおうとする勇。しかし、彼女から渡されたのは、バイト名が書かれた2枚の紙でした。そしてルイーダは、勇が最も苦手な二者択一を迫ります。悩む勇を前に、ルイーダは勝手にバイトを決めてしまいました。

 

それが、最初のバイト「治験バイト」です。ここで勇はタダカンと出会います。しかし、勇のミスからバイトを最後までやりきることができないままクビになってしまいました。

 

次は「はくバイト」。ここでもタダカンと遭遇します。このバイトではとても恥ずかしい思いをしたものの、悪くない金額を受け取ることができました。

 

次に選んだのは「パン」のバイト。仕事内容は、工場でライン作業をこなすだけの簡単なものです。しかし、その勤務実態は非常にブラックで、勇は勤務中に倒れてしまい、途中リタイアしました。

 

次は「ゴミ」のバイト。高級住宅地でのゴミ収集の仕事です。このバイトは順調に続いていたものの、勇がある失態を犯してしまったことでタダカンが激怒。その後二週間無断欠勤したことによりクビになってしまいました。

 

次は「貸すバイト」。借金を回収するのが仕事でしたが、取り立てに訪れた家はゴミ収集のバイトで勇が失態を犯した、眞戸という表札を掲げた家でした。幸い目当ての人物は留守でしたが、同行していたバイトたちといさかいを起こし、追われていたところをゴミ収集のバイトを続けていたタダカンに救われます。結局この仕事は何もすることができないままクビになってしまいました。

 

次は「イヌ」のバイト。女性を相手に従順なペットになる、という仕事でした。訪れたのは、またしてもあの家――眞戸家でした。依頼主は家主の妻・美千代。以後、勇は美千代の話し相手としてこの家に通います。
美千代は優柔不断な勇をとても可愛がり、そういう子が好きだと言ってくれました。しかし、勇は自分を肯定してくれることをありがたく思うと同時に、これでいいのかという疑問を抱き始めました。もともと彼がバイトを始めたのは、そういう自分を変えたいという気持ちがあったからです。

 

バイトで人は変われるのか――その答えを知るため、勇はルイーダの元を訪れます。
勇に意味深な回答しか与えないルイーダは、「死体バイト」と「遺体バイト」のどちらをとるかを勇に告げます。なかなか決められない勇を、ルイーダは居酒屋に連れて行きます。そこにはタダカンの姿もありました。
ここで初めて、勇は金田大学が抱えている問題を知らされます。ルイーダとタダカンは大学の自由を取り戻すために闘っているのでした。そしてその問題の裏にいるラスボスは、眞戸孝蔵(まど こうぞう)という男――美千代の夫です。

 

最後に選んだのは「死体バイト」でした。デモに参加して一日「死体」のふりをしていればよいという仕事です。しかし勇は自分がそれを選択したことを全く覚えていません。デモが始まり、次々と明かされていく眞戸孝蔵の秘密と悪事。それが明るみになるにつれて、勇は自分とタダカンが関わったバイトはすべてこの日のために仕込まれたものだったことを知ります。

 

突然、金田俊文が現れたことによりその場の雰囲気は一転しました。金田翁は、金田グループの最高経営責任者を退陣するともに、眞戸孝蔵が関わっているすべての任を解くことを表明します。こうして、金田大学は「自由」を取り戻しました。

 

ルイーダとタダカンに利用されていたことを知り、勇は裏切られたような気持ちになっていました。年は離れていても、二人のことをいつしか兄や姉のように慕っていたのです。
しかし、ルイーダもタダカンも、悪びれずに言います。自分たちは最初から勇のことを素敵な仲間だと思っていたよ、と。その言葉に、勇は涙を隠すことができませんでした。

 

後日、ルイーダの元を訪れた勇は、「G」か「K」か選択するよう迫られます。前者は害虫駆除の仕事、後者は寝床付きの仕事です。諸事情でアパートを追い出されていた勇は、迷わず後者を選択しました。

 

詳細を勇に告げるにあたり、ルイーダは自分と勇の両親との関係について明かします。初めて語られる真実に、勇は戸惑うと同時に、自分の優柔不断を直すためにバイトをさせるよう両親がルイーダに依頼したものであったことを知りました。今までのことは、すべては仕込みだったのです。
彼女のことを恐ろしい人だと思いつつも、憧憬の気持ちも同じくらい彼女に対して抱くようになっていました。ルイーダは宿なしの勇に、部室の合鍵かルイーダの部屋の合鍵か選ぶよう迫ります。それでもやっぱり、勇は二者択一が苦手なのでした。勇のクエストクリアはまだまだ先になりそうです。

 

感想

本作は、RPGソフト・ドラゴンクエストに登場する「ルイーダの酒場」が元ネタになっています。
ドラクエ好きな人なら、きっとタイトルを見ただけでなんとなく察したのではないかと思います(笑)
私もその一人で、このタイトルを古本屋さんで見かけたときは、中身とかあまり確認しないまま即購入しました。

 

本作の主人公、社本勇はとにかく優柔不断です。彼にとって、二者択一とは「無理ゲー」なのです。
それはもう、冒頭から優柔不断です。学食のメニューでさえも、もう目の前に厨房のおばさんがいるのに決められない。そしてその優柔不断ぶりは、ルイーダからも「筋金入り」と呆れられてしまうほどです。

 

世の中の優柔不断な人に申し訳ないと思いつつも、私も読んでてだんだんイライラしてきてしまいました・・・。
もちろん私だって選択に迷って「うむむむむ」となることはあるけれど、さすがにここまでくるとちょっと・・・というのが正直なところです。

 

世の中は、「選ぶ」ことの連続です。
日常の中の些細な選択から、時には人生を左右する大きな選択まで、人間は常に「何か」を選びながら生きています。

 

勇のようにどっちがいいのかなかなか決めきれず、最終的には自分が得するか否か、傷つかないかどうかといった基準で決めることも、きっと誰だってあるでしょう。
しかし、選んだ以上は責任を持つしかないし、その選択が正しいものだったと思えるかどうかは、結局自分次第なんですよね。

 

本作はコメディ色を強めに出しつつも、何かを「選択」することについて深く考えさせられる作品でもあるなと思いました。

 

先にも書きましたが、本作はドラクエが元ネタになっているので、物語の至る所でドラクエ用語が出てきます。
ドラクエを知っている方ならきっと思わず「わかる!」と声にだしてしまうような小ネタがたくさん仕込んであります。

 

もちろん、ドラクエを知らない方でも、十分楽しめる読み物です。興味のある方はぜひ一読を。

 

読書感想:『ノートル=ダム・ド・パリ』

ヴィクトル・ユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』(岩波書店)を読み終わりました。

 

作者について

フランスのブザンソン生れ。父はナポレオン麾下の将校。若くして文才を認められ、1822年に処女詩集を出版する。政治にも深く関わり、ルイ・ナポレオンの帝政樹立クーデターに反対して十九年間の亡命生活を送る。『静観詩集』('56)『レ・ミゼラブル』('62)などの傑作をこの時期に完成。'70年に帰国後も創作を続け、八十三歳で亡くなると盛大な国葬が営まれた。

引用元:ヴィクトル・ユゴーレ・ミゼラブル(一)』(新潮社)

 

主な登場人物

カジモド:優しく清らかな心を持つ青年。生まれながらに醜い容姿と不自由な身体であり、捨て子だったところをクロード・フロロに拾われた。以後、彼を養父として慕う。ノートル=ダムの鐘番としてずっと大聖堂の中で暮らしていたが、ある日エスメラルダに救われたことで彼女を愛し始める。

 

エスメラルダ:ジプシーの美しい踊り子。両親を探している。小さな雌ヤギのジャリとともに、人々の前で踊りや芸を披露しながら日銭を稼いでいた。真夜中に男に襲われそうになっていたところをフェビュスに助けられ、彼を愛するようになる。無実でありながら、「魔女」として死刑宣告を受ける。

 

クロード・フロロ:ノートル=ダムの司教補佐。聖職者の模範として神に仕えてきたが、やがて神への務めとエスメラルダへの恋との狭間で激しく苦悩するようになり、彼女を愛する男たちへの嫉妬や憎しみの感情に絡め取られていく。断頭台か自分かどちらかを選択するよう彼女に迫る。

 

フェビュス・ド・シャトーペール:王室親衛隊の隊長。非常に女癖が悪く、婚約者がいながらエスメラルダをも我が物にしようとする。ある夜にエスメラルダと逢い引きしていたところをクロード・フロロに目撃され、刺される。

 

ギュデール:本名は、パケット・ラ・シャントフルーリ。ロラン塔の小部屋に住んでおり、人々から「おこもりさん」と呼ばれる。赤ん坊だった娘がジプシー女にさらわれたという過去を持ち、ジプシーの娘であるエスメラルダを激しく憎む。

 

内容紹介(ネタバレあり)

クロード・フロロはあらゆる学問を修め、真面目に神に仕えることで司教補佐になるまでの地位を得た人物ですが、広場で踊る美しい娘エスメラルダに心を奪われ、激しく恋い焦がれていきます。

 

ある日カジモドを利用して彼女を連れ去ろうとするも、そのとき現れたフェビュス隊長によってエスメラルダは助けられ、カジモドは捕まってしまいました。
広場でさらし者となる刑を受け、喉がカラカラに渇いていたカジモドに対し、たった一人だけ味方になってくれた人物はエスメラルダでした。カジモドはその恩を決して忘れることなく、その日から彼女の姿を優しい眼差しで見守り始めます。

 

一方、エスメラルダはフェビュスに助けられたことで彼を愛する気持ちが募っていきます。フェビュスもまたエスメラルダを欲しますが、実は彼にはすでに婚約者がいました。ある夜、二人で逢い引きしようとした現場をクロードが目撃し、フェビュスは彼に刺され、エスメラルダは気を失ってしまいます。

 

目覚めた彼女を待っていたのは、フェビュスを刺した犯人として「魔女」裁判にかけられることでした。拷問によって偽りの自白をせざるを得なかったエスメラルダは死刑を宣告されます。
最期の場所へと向かう途中、彼女を救ったのはカジモドでした。カジモドはノートル=ダム大聖堂の小部屋で彼女をかくまいます。

 

ある夜、エスメラルダが普段暮らしている「奇跡御殿」の人々が彼女を取り戻そうと大聖堂に押しかけてきます。大聖堂を知り尽くしたカジモドは一人で防戦します。
やがて国王陛下の騎兵隊も現れ、その場は混乱を極めました。その中には、フェビュス隊長の姿もあります。
戦いが終わってカジモドがエスメラルダの元へ駆けつけたときには、彼女はすでにクロードに連れ去られた後でした。

 

クロードはエスメラルダを断頭台へと連れていきます。そこで苦悩に満ちた愛の告白をし、断頭台か自分かどちらかを選択するよう迫りますが、彼女はフェビュスを愛していることを告げ、クロードを激しく拒絶します。怒り狂ったクロードは彼女をギュデールのもとへ連れていき、その腕をしっかりと掴ませました。

 

彼が役人を呼びにいっている間、ギュデールは憎きジプシーの娘であるエスメラルダを罵倒し続けるも、ふとしたことから自分たちが実の母娘であることを知ります。
ギュデールは急に態度を改め、彼女を小部屋の中に避難させましたが、役人はすぐそばまで来ていました。ギュデールの必死の抵抗もむなしく、フェビュスの声が聞こえたためにエスメラルダはつい声を上げてしまい、捕まってしまいます。

 

断頭台へと連行されるエスメラルダを建物の上からじっと見つめるクロード。やがて彼女が断頭台に吊るされる姿が見えたとき、彼は恐ろしい笑い声を上げました。その姿に怒り狂ったカジモドは、クロードを背中から突き落とします。

 

この事件があった日から、カジモドはノートル=ダム大聖堂から姿を消しました。
後にわかったことは、モンフォーコンの墓穴の中で、女のものとわかる骸骨を抱きしめるようにして白骨化している奇妙な男の骸骨があったことです。女の骸骨から引き離そうとすると、奇妙な骸骨は粉々に砕け散ってしまいました。

 

感想

ノートルダムの鐘』として知られるディズニー映画、およびミュージカル作品の原作です。美しい娘をめぐる3人の男たちの物語です。

 

今回4年ぶりに再読しました。一口に言って、とても素晴らしい物語です。
ユゴーの作品はやはりなんといっても『レ・ミゼラブル』が最も有名ですが、負けず劣らずの傑作です。

 

3人の男たちはそれぞれ違った個性があり、エスメラルダへの愛もまた様々です。
カジモドはただ純粋にエスメラルダを愛しているし、クロード・フロロは苦悩の末に彼女を断頭台に送ろうとするし、フェビュスもまた婚約者がいる身でありながら彼女を愛そうとします。

 

そこに絡み合ってくるのが、嫉妬や憎しみ。
人を愛したことのある人間ならきっと誰もが持つこうした感情が、余すところなく描かれています。

 

私はクロード・フロロに同情してしまいました。

 

彼は普通の人間ではないと小説の中でも書かれていますが、実際に彼の感情はかなり複雑です。
彼は聖職者という立場にありながら、エスメラルダのことを愛してしまいます。狂おしいまでに、身をも焦がすほど愛しいのです。しかし、同時にその愛は彼女を断頭台に送りたくなるほど激しいものでもあるのです。

 

やり方は間違ったかもしれませんが、それだけ激しく人を愛することができるなんて、素直にすごいなと思いました。
もしも聖職者という立場でなかったなら彼はここまで苦しむこともなかっただろうし、きっとこの恋はまた違った形になっていたのかもしれません。
まぁそれを言ってしまうとこの物語は全く別物になってしまいますが・・・。

 

フェビュス以外の主要人物はみんな悲劇的な最期を迎えます。
誰も救われないのが本当に悲しい・・・。フェビュスは女性からしたらめちゃくちゃ嫌な奴だし(苦笑)

 

本作のもう一人の主人公は、「建築」です。
上下二巻のうちの上巻で、一編まるごと使って建築の歴史やユゴーの建築美に対する愛、そしてパリという街の様子について実に詳しく隅々まで語られています。

 

一見するとまったく物語の筋と関係ないようにも思えますが、これが実に重要な役割を果たしているということが、物語を読み進めるうちに分かってきます。
レ・ミゼラブル』にもこういった話はいくつも出てきますが、それが物語ときちんとリンクしているところがユゴーのすごいところだなと思います。

 

ちなみに、私はアニメ版やミュージカル版は観たことがありません。
しかし使われている音楽はよく聴いていて、今も原作の世界観を思い浮かべながらBGMに流しています。

 

陽ざしの中へ


ノートルダムの鐘 陽ざしの中へ - YouTube

 

クロードがカジモドの容姿を歌うところから始まって、曲の終わりに向かってカジモドの内に秘めた想いがだんだん解放されていくところが感動的です。

 

これ、ナマで聴いたら絶対に泣く自信があります(笑)
いいなぁ・・・・・・ホンマに一回でいいから、ナマで観てみたいです。ミュージカル。
なんで今までこんな素晴らしいものに興味を持ってこなかったんだろう・・・もっと早くにミュージカルを知っておけば良かったと後悔してます。

 

まぁ、今後一生観れないというわけではきっとないと思うので・・・機会があれば絶対観に行きたいです。

 

 

古き良き時代を想う~邦楽編~

前回は洋楽について語りました。

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今週のお題わたしのプレイリスト

 

今日はその続きということで、「古き良き時代」の邦楽編についてお話ししようと思います。まぁもうこのお題終わってしまったんですけどね(笑)

 

堀江淳『メモリーグラス』

メモリーグラス / 堀江 淳 - YouTube

 

1981年発表の楽曲です。音楽番組の特集などで必ずと言っていいほど紹介されるので、一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

堀江淳さんの繊細な歌声が女性目線の歌詞とものすごく合っていますよね。
あと、文学的な歌詞が最高に私好みです。カウンターのスツールに腰掛けて、今夜は思いっきり酔いたいとばかりにグラスを飲みほす女性の姿が、ありありと目の前に浮かんできます。

 

私が一番好きなのは、歌詞のクライマックスの部分、

 

 あいつなんか あいつなんか あいつなんか
 ただの通り雨......

 

失恋した相手を「ただの通り雨」と言い切るところは、この曲に歌われている女性なりの精一杯の強がりなのかなと思います。

 

小林明子『恋におちて -Fall in love-』

恋に落ちて -Fall in love- 小林明子 - YouTube

 

1985年発表です。

 

歌詞もさることながら、メロディがものすごく私好みの楽曲です。
日本語の歌詞と英語の歌詞がほぼ半々という、当時としては珍しいタイプの曲ですかね。

 

小林明子さんの美声が素晴らしいです。

 

これ、カラオケで歌えるようになりたくて何度か練習したんですけど、難しいです。(コロナ禍以前の話です)
サビの最後の部分とかは音程が一気に上がるところがあって、なかなか綺麗に出せないんですよね・・・そう思うと、やっぱりプロの方ってすごいんですね。

 

太田裕美木綿のハンカチーフ

木綿のハンカチーフ (歌詞入り ) 歌 太田裕美 - YouTube

 

1975年発表。

 

これはもう、泣きます。泣くしかありません。
メロディはこんなにポップなのに、歌詞があまりにも切ない・・・。4番の歌詞が特に。

 

男性目線と女性目線の歌詞が交互にやってくるところが、よりこの楽曲の物語性を強めてくれています。
これだけで一篇のドラマができてしまうのではと思うくらい、作り込まれた世界観ですね。

 

あと、太田裕美さんがかわいすぎる・・・こんなにかわいい人がこんなに切ない歌を歌うんだから、余計に泣けてきます。

 

ゴダイゴ銀河鉄道999


 銀河鉄道999 オープニング - YouTube 

 

1979年発表。これは同名アニメの主題歌としても有名ですね。ということで、せっかくなのでアニメ版で動画載っけてみました。

 

まさに鉄道が目の前を走り抜けていくような、疾走感のあるリズムが耳に残ります。
曲がフェードアウトしながら終わっていくのが個人的にはすごく好きだったりします。

 

しかし、メーテル美しいなぁ・・・・・・。

 

徳永英明『壊れかけのRadio』

德永英明 - 壊れかけのRadio - YouTube

 

1990年発表です。

 

この方の歌はどれも好きでよく聴いているのですが、やはり一番よく知られているのはこの楽曲でしょうか。
徳永英明さんの美しい歌声が、心にジーンと染み入ってきます。

 

 本当の幸せ教えてよ 壊れかけのRadio

 

サビの最後の部分のこの歌詞がとても深くて、聴くたびにいろいろ考えさせられます。

 

アリス『チャンピオン』


アリス チャンピオン - YouTube

 

最後はこちら。1978年発表の『チャンピオン』です。

 

これはもう完全に、父の影響ですね。父の車でよくこの曲がかかってました。
この曲、めっっっっっちゃくちゃカッコよくないですか・・・?

 

戦いに赴く男の背中を思わせる重みのあるリズム。その同じリズムで、戦いが終わったあとの姿を歌っているのが印象的です。

 

 帰れるんだ これでただの男に
 帰れるんだ これで帰れるんだ

 

ボーカルのお二人のシブさも相まって、めちゃくちゃカッコいい歌です。

 

・・・以上、「古き良き時代」のプレイリストでした。

 

先ほどチラっと書きましたが、私がこういう昭和のど真ん中時代の歌をよく聴くようになったのは、父の影響が大きいです。
父は昔から音楽が好きで、私が子どもの頃から車で出かけるときにはよく懐メロがかかっていました。

 

私の夫もすごく昔の歌が好きで、ドライブする時は二人して「古き良き時代」の楽曲を聴いてます。夫もやはり両親の影響が強いと言ってました。

 

時代や世代を超えて愛される音楽というものは、本当に素晴らしいものですね。

 

 

読書記録:2021年5月

貴田庄『原節子 わたしを語る』(朝日新聞出版)
コンチャ・ロペス=ナルバエス『太陽と月の大地』(福音館書店
立道和子『年金・月21万円の海外暮らし1』(文藝春秋
浅井信雄『民族世界地図』(新潮社)
パオラ・ペレッティ『桜の木の見える場所』(小学館
宮部みゆきパーフェクト・ブルー』(東京創元社
リュボーフィ・フョードロヴナ・ヴォロンコ『町からきた少女』(岩崎書店
千々岩英彰『心を動かす色彩マジック』(青春出版社
リリ・タール『ミムス ――宮廷道化師』(小峰書店
巖谷國士『ヨーロッパ 夢の町を歩く』(中央公論新社
児玉光雄『最高の自分を引き出すイチロー思考』(三笠書房
ウィーダ『フランダースの犬』(新潮社)
ジル・ルイス『白いイルカの浜辺』(評論社)
篠原淳美『こころを救う犬たち』(幻冬舎
ヴァルトラウト・レーヴィン『マレクとマリア』(さ・え・ら書房
山田昭男『稼ぎたければ、働くな。』(サンマーク出版
日比野宏『アジア亜細亜 無限回廊』(講談社
シンシア・ロード『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房
オスマン・サンコン『大地の教え』(講談社
J.K.ローリング『吟遊詩人ビードルの物語』(静山社)
造事務所『日本人が知らないヨーロッパ46ヵ国の国民性』(PHP研究所
アストリッド・リンドグレーン『サクランボたちの幸せの丘』(徳間書店
アンリ・トロワイヤ『ユーリーとソーニャ』(福音館書店

 

計23冊。

 

5月は休日が多かったこともあり、だいぶいい調子で読み進められました。

 

先日も書いた通り、5月はブログを24記事も書くことができました!そのうち「読書感想」の記事は9本です。
読書感想を今の形式で書くようになってから2ヶ月経ちましたが、これ1本書くのに毎回時間がかかっていて、実はけっこうしんどいことがわかりました(笑)

 

とにかく記事が長いですよね・・・。
そんな記事でも、毎回楽しみにしているとおっしゃってくださる方々もいて、そのことが何よりの励みになっております。本当にありがとうございます。

 

ちょうど先週の某ドラマで国語の要約力についての話があり、なるほどなぁと思うことがたくさんありました。
ただ内容をダラダラと書くだけではダメなんですね・・・今月からは私も「要約力」を意識してみようと思います。

 

そんなわけで、早速読んだ本の中から感想を。
しかし、さっき「要約力を意識する」と書いたばかりなのに書いてるうちにどんどん気持ちがヒートアップしてしまいました(苦笑)なので、今回は一冊だけにとどめておきます。

 

篠原淳美『こころを救う犬たち』(幻冬舎

著者は犬の保護活動に携わっており、自宅で保護犬の一時預かりや飼い主探しも行っています。
本書は人と犬とのかかわりについて、「人の心を救った犬たち」「犬から教わった大切なこと」「かけがえのない絆を知って」の3章に分けて述べられています。

 

かなしい時、辛い時、人生に絶望した時、一匹の犬が生きる希望を与えてくれた――そんなエピソードは数え切れないほど存在します。

 

心の病気を患い一人で外出できなかったのに、犬とともに自分の意志で散歩に出るようになった夫。
老人ホームに入所してきて以来、一度も笑ったところを見せたことがなかったのに、犬たちとの触れ合いによって初めて大声で笑った老紳士。

 

これらは、本書の中で実際に語られている「犬に救われた」エピソードです。

 

この本に登場する犬たちは、みんな何かしらの事情を抱えています。
虐待され、傷つけられ、人間を信じることができなくなった犬。激しい暴力を振るわれ、人間の姿を見ただけで怯えるようになった犬。心の病を患った犬。
・・・多くは、このように人間によって苦しめられてきた子たちです。

 

購入したときの大きさよりも大きく育つとは思わなかったと言っては捨て、うんちをするとは思わなかったと言っては捨てる。子犬を購入したすぐ後に二週間ほど旅行に行き、帰宅したら子犬が死んでいて、「どうしてくれるんだ?」と購入先に怒鳴りこんだという人もいる。子犬は旅行中ご飯をもらえず、餓死したのだ。またワクチンのすんでいない子犬を外に連れ出し、伝染病に感染させ死なせてしまう。一日中、家族中でさわりまくり、疲れ果てた子犬が病気になり、それもまたクレームとして購入先に電話をかける――。
 「まさか!」とお思いになる方もあるだろうが、この「まさか」と叫びたくなるような常識を逸脱した事実は、実際にあったことばかりである。

篠原淳美『こころを救う犬たち』(幻冬舎)、44~45ページ

 

「犬を飼う」ということをただのアクセサリーとしか思っていないような飼い主の話もありました。
あまりにも愚かで、あまりにも身勝手な理由で簡単に犬を手放す人間たち・・・とにかく腹が立って腹が立って仕方ありませんでした。

 

そんなボロボロになった犬たちと、全力で愛情を注いで向き合おうとする人たちについても描かれています。

 

飼い主からの8年にもおよぶ凄絶な暴力と虐待を経験したポメラニアン。保護されてからも心の傷は癒えず、人間に怯え続けていました。
この子を引き取りたいと名乗り出てくれたご家族のエピソードは、涙なしには読むことができませんでした。

 

「触れられても、痛いこと、怖いことは何も起きない、そう教えてあげる」
 そう言って、いきなりプー助を抱き上げたのである。
 ――中略――
 激しい抵抗はしたものの、抱き上げられてしまったプー助は、すべてをあきらめたようにその抵抗をやめた。あの男性のところにいたときは、抱き上げられた次に起こるのは、壁や床に叩きつけられるか、二階の窓からほうり投げられるかのいずれかであったのだ。想像を絶する恐怖心は、激しい全身のふるえとなって表れている。
「プー助、怖がらないで。もう、誰もプー助をいじめる人間はいないのよ」
 この家の母親は、あまりにも哀れなプー助の姿に涙しながら、優しい声で話しかけ、そして何度も何度もプー助の全身をなでた。
 ――中略――
「絶対に直してあげる。虐待された八年間を忘れてしまうくらい、幸せにする」
 こうしてプー助はこの家族全員の、深くて優しい、そして温かい心と愛情に包まれて、少しずつではあるが痛めつけられた心を癒していったのだ。

篠原淳美『こころを救う犬たち』(幻冬舎)、183~185ページ

 

最初のほうでも引用させていただいた通り、人間のあまりにも勝手な都合で捨てられたり虐待される犬たちが、本当にかなしいことですが後を絶ちません・・・。

 

言うことを聞かないから。バカだから。イタズラばかりするから。食いしん坊だから。うんちをするから。病気になったから。お金がかかるから。

 

・・・だから、捨てていい理由になるんですか?
人間だって、いろんな人がいますよね?だからといって、川に捨てたりしますか?「この人の面倒もう見れなくなったから殺処分してください」なんて頼みますか?しませんよね?
犬も、同じ「いのち」のはずですよね?それとも、犬なら川に捨ててもいいんですか?殺処分されても、犬なら仕方ないんですか?

 

犬が与えてくれる心のやすらぎ、不思議な力。あたたかなエピソードの裏に、 思わず目を覆いたくなるような過去をもった犬たちが、本書にはたくさん出てきます。
人間からとてつもなくひどいことをされたのに、それでも人間に寄り添い、心を開こうとしてくれる――。

 

そんな犬たちのやさしさに、私の頬をつたう涙はとどまることを知りませんでした。

 

 

美しい人はいつ見ても美しい

いつの間にか月が変わってました。もうホンマあっという間すぎてビックリしてます。

 

ここのところ仕事がまた忙しくなってきて、なかなか思うように自分の時間が取れずにいます。
私の今の仕事は忙しい時とそうでない時の差が割と激しくて、ブログは書けそうな時に書くようにしてきました。
そしたら先月は24記事も書いてたみたいで、これはブログ開始以来の記録です!

 

この調子で今月も更新できたらなぁと思いつつも、冒頭でも書いた通り仕事が立て込んできたのでなかなか体力が追いつかず・・・。
今後しばらくは更新頻度がガクッと落ちるかもしれません。

 

皆様のブログもできる限り毎日拝見するようにはしているのですが、それもここ最近は難しくなってきました・・・。
ブログを読んだり書いたりすることが「義務」になってしまうことだけは嫌なので、無理のない範囲で訪問させていただこうと思っています。

 

いつも私のブログを読んでくださっている皆様には感謝しかありません。本当に本当に、いつもありがとうございます。

 

・・・さて、ここからは雑誌のご紹介です。
先日、気分転換にちょこっと本屋さんに行ってきました。そこで出会った雑誌に一目惚れ。

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『美的』の7月号!この表紙の白石麻衣さんに一瞬で目を奪われました。う、う、美しい・・・・・・。
こんなに美しい人がこの世の中にいるなんて、なんだか信じられない気持ちです。

 

白石麻衣さん「まいやん」は、乃木坂46のエースとしてずっとメンバーを引っ張ってこられました。乃木坂を2020年に卒業後も、多方面で活躍されています。

 

これだけ美しい人だから、当然芸能界の中でいろんな誘惑もあるでしょう。
でも変なウワサ話も全然聞かないし、きっとそのあたり徹底してるんでしょうね。ものすごくプロ意識の高い方なんだろうなぁと思います。

 

夫も「まいやん」のことはめちゃくちゃ好きみたいです。万に一つでも、こんな人が目の前に現れたらその場で死んでもいいと言ってました(笑)
あ、夫がこう言ったからって別に嫉妬とかはありません。私も「まいやん」好きなので(笑)

 

実はこの雑誌、先月も購入しました。 

akizuki-haruka.hatenadiary.com

 

先月号の表紙は綾瀬はるかさんでした!
普段雑誌を買わない私なのに、この雑誌だけはなぜかいつも目が行ってしまうんですよね。付録がどうしても私好みなもので。

 

もちろん、雑誌自体にもちゃんと目を通してます。
メイクのページは見てるだけで気分も上がってくるし、いろいろ本当に勉強になりますね。
あと、雑誌をめくるときのにおいとか、紙の厚みが地味に好きだったりします。(私だけ?)

でもやっぱり、いつも一番見入ってしまうのは表紙ですね。表紙の「まいやん」に勝手に目が吸い寄せられてしまうんです。やっぱり美しい人はいつ見ても美しいんですね。

 

来月は誰が表紙を飾るのか楽しみです。そして付録欲しさでまた購入しちゃうんでしょうね(笑)

 

 

古き良き時代を想う~洋楽編~

私の音楽の好みは割と変遷があり、このブログでも何度か語っている通り、この1年はスピッツやミュージカル音楽を中心に聴いていました。
すぐ冷めるだろうと自分でも思っていたのですが、今でもちゃんと聴いてます。

 

それに加えて、近頃は洋楽も聴くようになりました。

 

とはいっても新しいものじゃないんです。
「古き良き時代」――日本でいうと昭和ど真ん中の時代にヒットしたような洋楽にとても心ひかれるものがあって、仕事で疲れた時とか、寝る前に聴いたりしています。

 

ということで、今週のお題「わたしのプレイリスト」について本日はご紹介します。

 

Paul Anka「Diana」


PAUL ANKA - DIANA HD - YouTube

 

1957年に発表された楽曲で、とてもポップなメロディが印象的です。いかにも「古き良き時代」を彷彿とさせるリズムが好きです。

 

歌詞の意味合いとしては、年上の女性への恋をひたすら歌っているといったところでしょうか。
この方の英語は個人的にかなり聴き取りやすいかなぁと感じたので、英語の勉強をされている方にはオススメです。

 

 Cyndi Lauper「True Colors」


Cyndi Lauper - True Colors (Official HD Video) - YouTube

 

1986年に発表された楽曲です。
単語自体は簡単なものばかりなのに、解釈がとても難しい歌だと思います。
私なりの解釈では、ありのままの自分をさらけ出すことを怖がらないでというような感じでしょうか。

 

シンディ・ローパーの楽曲は、日本では「Girls Just Want to Have Fun」が最も有名ですかね。


Cyndi Lauper - Girls Just Want To Have Fun (Official Video) - YouTube

 

この方は歌い方とファッションがとても独特なので、一度聴いたらなかなか忘れられません。
ちなみに私は「True Colors」のようなゆったりめの曲調の方が好みです。

 

TOTO「Africa」


Toto - Africa (Official HD Video) - YouTube

 

まず断っておくと、日本の陶器メーカーではありません。れっきとしたバンド名です。

 

発表は、1982年。
タイトルに「Africa」とあるように、アフリカの大地を踏みしめるような重めのリズムが特徴的です。
解釈は、遙かなる大地に降り注ぐ雨のめぐみを歌っているといったところでしょうか。

 

この曲を聴いた時、どうも初めて聴くような感じはしませんでした。
子どもの頃になんとなく耳にしたことがあるような気もしており、けっこう有名な歌だったのではないかと思います。

 

サビの歌詞、「 I bless the rains down in Africa」の部分がものすごく好きです。特に3:24あたりからこのフレーズが繰り返される部分が最高に感動的で、泣けてきます。

 

Simon & GarfunkelThe Sounds of Silence


Simon and Garfunkel - The Sound of Silence (1966) - YouTube

 

1965年発表の楽曲です。二人が織りなすハーモニーがとても美しい一曲です。

 

これもまた解釈が非常に難しい・・・本日ご紹介した中でも一番難しいのではと思っています。
とりあえず、出だしの「Hello darkness, my old friend」からしてすごく深い歌詞であることには違いないかと。

 

Vicky Leandros「L'amour est bleu」


ヴィッキー Vicky/恋はみずいろ / L' Amour Est Bleu ( Love is Blue )  (1967年) - YouTube

 

1967年発表の楽曲で、邦題は「恋はみずいろ」。もしかしたら、この邦題を聞くとピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。

 

原曲はすべてフランス語です。私にとっては未知の言語なので、意味はわかりません(笑)
邦題から察するに、淡い恋を歌ったものなのかなと思いますが、どなたかフランス語わかる方いらっしゃったらおしえてください。

 

この歌を歌っているのはヴィッキー・レアンドロスというギリシャ出身の方です。ギリシャといえばパッと思いつくのはギリシャ神話とかですかね。
あまり日本には馴染みがない国ですが、このジャケ写を見るとどこかオリエンタルな雰囲気が漂っていて、なんだかちょっと親しみが湧いてきますね。

 

・・・以上、「古き良き時代」を集めたプレイリストのご紹介でした。こうして改めて列挙してみると、私が生まれる前に発表されたものがほとんどですね。

 

あ、「古き良き時代」と何回も書いてますが、実際のところそれがどんな時代なのかは全然知らないです。正直、私の勝手なイメージです(笑)
実際の「古き良き時代」を知らなくても、曲を聴いているとなんだか懐かしくて、なぜか泣けてくる・・・ そんな色褪せない曲というのは、素晴らしいものだなと思いました。